恋人が死ぬ系の話は多いと思う。あまたの主人公が死の日が迫る恋人との関係に葛藤してきたことだろう。
しかし、この作品の主人公は、それらを1段階超えている。
これは、恋人の死後、その執着からクローンを生み出し、養育し、そして自分の女にしようと計画する男の物語だ。
その中にあるのは、クローンを「娘」として愛する葛藤、倫理に背く計画への葛藤、十八歳の誕生日に娘へ真実を話す葛藤。
主人公が亡き恋人に執着して、そのクローンである娘に手を出そうとするのは、生々しくて醜い。
だからこそ、最後に主人公のとった選択に救いがある。
最後はハッピーエンドなので安心して読んでほしいです。