一番、大好きな人。

作者 成井露丸

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★★ Very Good!!

 誰も悪くないのにのんきな彼以外は全ての登場人物が微妙に気分を害してしまっているというなんともやるせない展開。
 本音をいうべき時に本音がいえないというのはよくある話だ。更には、まさにその時になって自分の本音そのものが把握できてなかったというのもまた悲劇である。
 脆く危うい状況において、卒業と進学が 良くも悪くも審判を下すのだろう。

★★★ Excellent!!!

なんてことのない三角関係の話、と言ってしまうと、やはりなんてことがないのだろうが、けれども本人たちにとってはその感情は大きな問題である。

男 × 幼馴染の女 × 女 = ???

こんな数式を思い浮かべてもらいたい。
おそらくそんな物語だ。

最後の一文に至った時に、それを読み、あなたは六条くんに対して、おそらく◯◯と思うだろう。
ここの◯◯については各々当てはめてもらいたい。

ところで「一番、大好きな人」って誰ですか?

★★★ Excellent!!!

いちばん驚いたのは、たった4,000文字の中にこれだけの量をおさめたこと。読んだ人は満腹感を感じるんじゃないかと思います。
これは作者の力量。
安定した筆力に圧されました。

内容はネタバレしない程度に。
彼を好きになった女の子と、彼の幼馴染の女の子との微妙なバランスを描いています。
ここで女性心理として知りたかったのは、「それでこの男の子はどうしたいの?」というところだったんですけど、男性心理は伏せられたまま話は続いて終幕を迎えます。
女の子たちはまだ志望校の話をしているくらい「幼い」のに、ラストはちょっと怖かったです。
是非、ご一読あれ。