1章 -異世界での情報収集-
福「森から結構距離があったな」
リド「さすがに今日は疲れたわ、宿に泊まりましょ?」
福「泊まるにしても、こっちの通貨なんて持ってないぞ?」
リド「そうだったわね、困ったわ」
村人「おい、そこの2人見かけねえ顔だがどうした?」
村人が俺とリドに話しかけた
リド「実はお金がなくって泊まる場所がないのよ」
村人「なるほどな、つまりお前ら2人は金も持たずに旅に出たのか」
ここは村人の話に合わせて
福「そうなんです、旅をすることが夢で我慢できずに旅に出てしまいました」
村人「にしても、お前たちよくこの村まで来れたな」
福「もしかして、ここから別の村や町が遠いという事ですか?」
村人「あたりめえよ、ここから数キロ先に町があって食料の輸入なんざできねえ」
リド「だから、ここで農作物などを行っている人が多いのね」
村人「おうよ、俺の村と町の間に何かあれば多少は輸入したり輸出が出来るんだがな」
もしかして、これが特定の条件なのかもしれない
福「なあリド、もしかして・・」
リド「可能性はあるわね」
村人「そうだ名前を教えてなかったな、俺はこの村の責任者で村長のスレイド・ビハイルだ」
リド「私は、リド・フィスレカよ」
福「俺は、福田幸福です」
スレイド「リドに、フクダか・・・改めて遠い場所からようこそデュラダへ」
この村の名前はデュラダっていう名前だったのか
スレイド「んで、宿を探しているんだろ?だったら俺の家に泊まってもいいぞ」
リド「本当ですか!?それは助かるわ」
リドは嬉しそうだった
スレイド「ただし、泊まるには条件がある」
リド&福田「条件?」
俺とリドは同時に喋った
スレイド「そうだ、まあ内容は難しくないぞ、ここにある肥料袋を倉庫に持っていくだけでいい」
しかし、一見簡単そうに見えるが、肥料の袋が尋常ではなかった
リド「わかったわ、福田泊まるためにやりましょう」
福「そうだなやるしかないな」
異世界生活で初日から野宿はしたくないものだしな
スレイド「終わったら報告しろよ!んじゃよろしくな」
スレイドは自分の家に帰っていった
福「なありど、これ今日中に終わるか?」
リド「たぶん終わると思うわよ」
スレイドから依頼された肥料袋運びが始まった
福「これ結構重いな」
リド「そうね、引きずっちゃいそう」
リドは少しずつ持ち上げながら運び
俺は一個ずつわっせわっせと運んだ
福「やっと半分だ」
リド「もう私は、限界よちょっと休憩させてもらっていい?」
リドはぜえぜえしていた
福「そうだな、さすがにこれでぶっ倒れたら元も子もないからな」
スレイド「2人共、進歩はどうだ?」
スレイドが家から出てきた
福「ちょっと休憩させてもらってます」
スレイド「だろうと思ったよ、それでな飯を持ってきたぞ」
串に焼かれた肉が付いた食べ物を持ってきた
リド「丁度お腹が空いてたから嬉しいわ」
福「わざわざすみません、ありがとうございます」
スレイド「ジャンジャン食べてくれ、まだまだあるからな」
リド&福田「頂くわ(頂きます)!」
俺とリドは串についた焼かれた肉をハフハフしながらムシャムシャ食べた
福「焼き鳥みたいで美味い」
リド「確かに焼き鳥みたいでうまいわね」
福「そっちの世界でも焼き鳥ってあるんだな」
リド「ええ、ただこっちの焼き鳥は串に肉を刺さずにフライパンを使って焼いているわ」
スレイド「この料理に鳥は使ってないが、牛を使っている」
なるほど、だからサイコロステーキみたいな味がするわけだな
スレイド「お、そうだ、お前たちにこれをつけて是非食べた貰いたい」
スレイドが家から壺を持ってきた
リド「スレイドさん、その壺は何かしら?」
スレイド「これはな、俺が作ったソースだ」
スレイドは自信満々に俺とリドに言ってきた
福「自作ソース・・・サイコロステーキにかけるステーキソースみたいな感じか」
小声で俺は口にした
スレイド「まあ、とりあえずこのソースをつけて食べたみろ」
リド「では、有難く付けさせていただくわ」
福「俺もつけてみるか」
リドがソースを付けた後、俺もソースを付けて食べてみた
リド&福田「う、うまい(わ)!」
効果音を付けたくなるほどのうまさだった
スレイド「だろう、これで休憩後も難なく作業をこなせるぞ」
そういえば、さっきまでの疲れが無くなっていたことに築いた
リド「ホントだわ、さっきまでの疲れが一瞬で吹き飛んだわ」
福「俺もびっくりだ」
スレイド「実はな、このソースには疲労回復効果があって、食料と一緒につけて食べると一瞬で疲れが吹き飛んじまうんだ」
福「ソースだけ舐めても同様の効果ってないのですか?」
スレイド「残念ながらソースだけを舐めても疲労回復はするけど、疲れはすぐに吹き飛ばない仕組みでな」
スレイドはちょっと残念な表情をしていた
リド「ソースだけ舐める事なんて、普通無いから気にしなくても大丈夫だと思うわよ」
リドがスレイドに気を使って慰めていた
スレイド「リドはええ子だなぁ」
スレイドは嬉しそうな表情をしていた
スレイド「さてと、俺は家に戻るからあと半分頑張ってくれよ」
そうしてスレイドは家に帰って行った
福「さてと、疲れも吹き飛んだことだしやるか」
リド「そうね、日が昇る前にはせめて終わらせたいわ」
身に着けていた腕時計を確認すると、夜の12時をまわっていた
福「夕方ぐらいに作業をして6時間ぐらい作業をして半分か」
このペースだと日が昇る6時頃に終わりそうだ
リド「ねえ福田、気のせいかもしれないけど作業をしていても疲れないのは勘違いかしら?」
福「ん?確かに言われてみれば、作業し初めに比べて疲れにくいな」
リド「やっぱりそうよね、さっきのソースってもしかして食材とソースの相性によっても疲労回復以外にも効果があるのかもしれないわ」
確かスレイドは、食料と一緒に食べると疲労回復効果があるって言ってたけど、明らかに他にも効果がある
福「なあリド、スレイドさんにあとでソースを少し貰わないか?」
リド「ええそれは良いけど、どうするの?」
福「ちょっと試したいことがあるんだ」
リド「試したいこと?どんなことをするの?」
福「それはだな、別の食料と組み合わせて食べたらどんな効果があるか気になってな」
リド「それは私も気になっていたわ、疲労回復効果以外に別の何かがあるのは間違いないわね」
福「この不思議な効果が切れる前にパッパッと運んじゃいますかね」
俺とリドは肥料の袋を最初の時よりもペースを上げ運んだ
福「日が昇る前に終わったな」
リド「ええ、スレイドさんの差し入れのおかげね」
時計の時間を見ると真夜中の3時だった
福「休憩前の作業時間より早く終わるとはな」
リド「とりあえず、スレイドさんに報告行きましょ」
そうだった、さっきのソースを少しもらって、別の食料と一緒に食べてみなきゃな
そもそもスレイドからソースを貰えるかが問題なんだよな
福「そうだな行くか」
俺とリドは、スレイドの住む家に向かい、ドアをノックした
福「スレイドさん、終わりました」
スレイド「お、終わったか、ちょっと待ってろ」
数秒経った後、スレイドがドアを開けて出てきた
スレイド「どれどれ、確認するぞ」
スレイドは、倉庫の中に入っている肥料の数を数えていた
スレイド「よし確認完了!全部の肥料が倉庫にあることは確認できたから約束通り、泊まらせてやるよ」
福「そのスレイドさん、無理言ってお願いがあるのですが、先ほどのソースを少し頂けないでしょうか?」
リド「私からもお願いしますわ」
スレイド「んー、あのソースがそんなに気に入ったか・・・わかった、頑張ってくれたしあとで渡すから今日はもう休め」
リド&福田「ありがとうございます!」
スレイドの家に入り、部屋を案内してもらった
スレイド「ここが、お前たちの泊まるところだから好きに使っていいぞ」
部屋を見ると来客の人が泊まる用の部屋だったが、何故ダブルベットなんだ?
福「泊まらせて頂きありがとうございます」
スレイド「お、そうだ汗かいてるだろうから風呂でも入ってきたらどうだ?風呂は階段を下りて玄関の隣だ」
リド「わかりました」
スレイド「んじゃ、俺はもう夜遅いし寝るからあとは任せた」
こうしてスレイドは泊まる部屋から出て自分の部屋に眠りに行った
福「さてと、リドから風呂先は行ってきなよ」
リド「わかったわ、先に入らせて頂くわね」
リドは部屋から風呂場に向かっていた
福「はあー、初日からどうなるかと思ったわ」
俺は部屋に置いてあるソファーに座ってぐったりした
現在わかってる事が、この村と町の間に村か町を作らないといけないことだが
それが本当に特定の条件なのかが微妙なんだよな
まあやってみないことには変わらないわけだが、もう少し情報が欲しいところだ
福「明日、村の人に情報を聞かないとな」
よくよく考えてみたら、村の人に聞くって言っても何を聞けばいいんだ?
福「あのー、俺の人生を変える方法知りませんか?なんておかしな質問できるわけないな」
俺はため息をついた
もし村の人に聞くなら
福「あのーそこの方、この村で何か言い伝えとか伝説だったりありますか?」
って聞くだろうな
リド「福田、何独り言喋ってるの?」
リドがいつの間にか風呂から上がっていた
福「リ、リド!?いつの間にこの部屋に入ってた!?」
俺は慌ててリドに聞いた
リド「さっきこの部屋に入ったばっかりよ」
福「実はな、明日の情報収集でどう村の人に聞くかを考えてな」
リド「さっきの独り言を聞く限り意味の分からない質問になるからそれでどうするか考えてたのね」
リドはふーんっと納得していた
リド「その後の独り言を聞く限りでは、もしかしたらこの世界の伝説か村の伝説が特定の条件かもしれないから、その質問にしたわけね」
リドは独り言をすべて聞いていたようだ
福「まあそういうことだから、俺も風呂に入ってさっぱりしてくる」
リド「いってらっしゃーい」
リドはベットでゴロゴロしていた
そして俺は風呂場に向かったが、廊下が真っ暗だった
福「リドは、よくこの暗い廊下を歩いて行ったな」
玄関の隣が風呂場っていうのを聞いたから、玄関まで行ければ平気だな
福「さて、風呂場に無事についたし入るか」
風呂場に入ると外の夜景も見れる露天風呂だった
福「まさか、異世界で露天風呂を味わうとは思わなかった」
夜空の星を俺は」ずっと眺めてしまった
??「ふふ、アナタも空を綺麗と思うよね」
ん?女性の声?もしかして女風呂!?
いやいやそもそも男風呂とか分かれてないしスレイドの自宅だぞ?
??「どうしたの?顔が赤いわよ」
福「えーっとあーっと」
俺は情緒不安定になっていた
??「えい!」
誰かが俺を引っ張り頭に柔らかいものが当たってる
??「どう落ち着いた?って意識がなくなってる!?」
俺は限界がいつの間にがきていてで気を失ってしまった
リド「福田、起き・・・」
ん?リドの声か・・?
リド「福田、起きなさいよ!」
福「はっ!俺は確か風呂に入ってて・・・」
俺は手を顔に当てて考えた
リド「やっと起きたわね、福田が風呂場に向かってから全然帰ってこないから、確認しに行ったら倒れてるからびっくりしたわ」
福「そうだったのか、でも倒れる前に何かあった気がするんだよな」
リド「幻覚でも見ていたんじゃないの?」
あれは幻覚じゃないと思う気を失う前に起きたやわらかい感覚がなんとなく覚えている
福「リドが入った時女性か何か、風呂場にいなかったか?」
リド「んー?いなかったわよ?まだ寝ぼけているの?」
いなかったか・・・あれはいったい何だったんだろうか?
リド「とりあえず、せっかく日が昇る前に作業終わったわけだし寝ましょ?」
福「そうだな、明日から情報収集しなきゃならないし」
リド「じゃ、電気消すわよ、おやすみなさい」
福「おう」
リドが電気を消し、俺とリドは眠りに入った
スレイド「おいお前ら、朝飯でできたから下に来な」
スレイドの声に俺とリドは目が覚めた
福「ん?もう朝か、ふぁあああ」
リド「おはよう、朝からスレイドさんは元気ね」
リドはもう少し眠たそうな顔をしていた
福「さてと、スレイドさんの所へ朝食を食べに行くとするか」
リド「そうね、あのソースと一緒に食べられるかもしれないしね」
俺とリドは階段を降り、スレイドの元へ向かった
スレイド「お二人さん、おはよう!」
リド&福田「おはようございます」
スレイドに挨拶が終わり、朝食が並べられている席に座った
テーブルを見ると、リドの好きなパンが置かれていた
予想通り、リドは嬉しそうな顔をしながらよだれを垂らしそうだった
スレイド「さっ、遠慮はいらず食べてくれ」
リド「頂きますわ!」
スレイドが合図した瞬間リドがすぐにパンを手に取った
リド「はむはむ、やっぱりパンは美味いわ」
リドはご満悦だった
福「俺もいただきます、はむっ」
おっ確かにうまい
スレイド「俺のパンは自家製だから、ほかのパンとは一味違うからな」
スレイドはへっへっへと笑っていた
リド「ふうご馳走さま」
福「ご馳走でした」
福田「そういえばスレイドさん、質問があるのですが、この世界で昔から伝わる伝説などはありますか?」
スレイド「昔から伝わる伝説かー、王国で伝わる何かがあるって聞いたけど・・・わりい思い出せない」
福田「いえいえ、少しでも情報を頂きありがとうございます」
俺はスレイドにお礼を言った
スレイド「そうか?ならいいんだがな、そういえばお前たち2人はこの後どうするか考えているのか?」
福「そうですね、村の人たちにスレイドさんが仰っていた王国の伝説に関する情報を聞きに行こうかと考えています」
スレイド「なるほどな、俺も何か思い出したら教えるわ」
福「色々ご迷惑をおかけします」
俺とリドは部屋に戻り、荷物の準備をして玄関へ向かっていった
リド「スレイドさん、今日は泊まらせて頂きありがとうございました」
スレイド「どうってことないよ、また泊まりたくなったら来なよ」
福「はい、その時はまたよろしくお願いいたします」
スレイド「んじゃ、聞き込み頑張って来いよ!」
リド&福田「お邪魔しました」
俺とリドは、スレイドの家から出た
リド「さっ、村の人に情報を聞きに行きましょ?」
福「そうだな、あそこにいる人に聞いてみよう」
畑作業の休憩をしている、老夫婦に聞いてみた
福「あの、休憩中の所すみません、聞きたいことがあるのですがお時間ありますか?」
老人(男)「ん?構わないけど、何を聞きたいのかな?」
福「昔から伝わる王国の伝説について何かご存知でしょうか?」
老人(男)「王国の伝説ねー、すまんがわからないのお」
老人(女)「すまんが私もだ、教会とかに聞いてみてはどうじゃ?あそこはこの村で一番情報を聞くことができる場所じゃよ」
福「教会ですね、情報提供ありがとうございました」
老人(女)「そうですかそれは良かったの、では私たちは仕事を再会するかの?」
老人(男)「そうじゃの」
老夫婦は休憩を終え、農作業の再開をした
リド「情報を聞きに、教会へ向かいましょ」
福「そうだね、なにか聞けるかもしれないし」
リド「あっ!」
リドが何かを思い出した
福「ん?急にどうした?大声出して」
リド「ソースよ、ソースあの疲労回復効果のあるソース」
福「あっ、そういえば忘れてた」
リド「あとで、貰いに行きましょ」
福「そうだな、そうしよう」
教会についたが、結構広そうだな
福「さてと、部屋に入るとするか」
俺は教会のドアを開けたら、目の前には、大きい女性の絵が部屋一面に描かれていた
福「なんか、入ってみたはいいが教会ってすごいな」
リド「そうね、ここで寝たらあの絵の女性に天まで連れていかれそうね」
福「うっかり寝て本当に天に連れて行かれたら怖いわ」
リド「ねえ、あれはシスターかしら?」
教会の奥で立っている女性にリドは指をさした
福「かもしれないな、聞いてみるか」
俺は、シスターのほうへ向かい、情報を聞いてみた
シスター「デュラダの教会へようこそ、私はここのシスターですが、本日はどうかされましたか?」
どうやら、ここのシスターのようだ
福「あの、シスターお聞きしたいことがあります」
シスター「どんなことをお聞きしたいのですか?」
リド「実は、昔から伝わる王国の伝説があると聞いたのですが、何か知りませんか?」
シスター「わかりました、そうですねー今話せるとするならば、その伝説は王国の人からとあるものが貰えますね」
リド「とあるものというのは、どういったものなの?」
シスター「今はまだ、その時ではありませんので教えることは出来ません」
福「困ったな、ほかの人に聞くしかないのか」
シスター「残念ながら、この村でその伝説を知っている人はいないと言っていいでしょう」
スレイドさんとかが少し知っていたからいると思うんだけどね
まあ実際、老夫婦に聞いてもわからないからここに来たようなものだからシスターの言ってることは間違いないかもな
シスター「王国の関係者がこの村に来た場合は新たな展開が待っているでしょう」
そんなことがあるのか?スレイドが言うには、この村から出たらしばらくは町も何もないらしいし
ほぼ積んでる状態だな
リド「王国関係者・・・そうよ!福田、王国とこの村の間に村か何かを作れば良いのよ」
福「なるほど、そうすれば王国の関係者がこの村の農作物の輸出をお願いしにくるわけだ」
シスター「目標のようなものが見つかったようですね、では神のご加護があらんことを」
リド「ええ、シスターありがとうね」
福「さてと、んじゃ行くか」
俺とリドは教会から出ていった
福「とりあえず、やる事は決まったけど、次は何をするんだ?」
リド「そうね・・・、次は村を開拓するための材料が売っている店を探しましょ?」
福「そうだね、探そうか」
俺とリドは、材料の売っている店を探し始めた
福「うーん、それらしい店がないな」
リド「ほとんど、食材が売っている店しか見当たらないわね」
福「一回、スレイドさんに聞いてみるか?」
リド「そうね聞きに行きましょ」
俺とリドは、今度はスレイドの家に向かい始めた
福「にしても、木材とか売っている店はなんでないんだろうか?」
リド「ありそうな気がするのにね、でも家を作るために必要な工具屋はあったわね」
福「たしかに、もしかして自分たちで木材とかは調達するんじゃないか?」
リド「それはありそうね、スレイドさんの家に着いたわね」
俺は、スレイドの家の扉をノックした
福「スレイドさん、いらっしゃいますか?」
スレイドが、扉を開けた
スレイド「ん?どうした?」
福「実は・・・・」
俺はスレイドに材料が売っている店を聞いてみた
スレイド「なるほどなそういう事か、でもこの村では木材だったりとかは、近くの森で調達することが基本だな」
リドと話した時も俺が言っていたことが当たるとは
スレイド「まあ理由としては、自分たちで作った家は他では真似できないデザインを作れるからそうしてる感じだな」
リド「だから、この村の建物は変わった形をしているのね」
言われてみれば、確かに俺の世界の家とかだと似たようなデザインが多いけどこっちの世界は、同じようなデザインがないな
リドは、すでに気づいてたという事か
スレイド「それで、お前たちはその木材を使って家でも作るのか?」
福「王国とこの村の間に村か街を作ろうかと思いまして」
スレイド「おいおい、正気か?冗談はよせよ」
スレイドは失笑していた
スレイド「それに、お前たちは工具とかあるのか?」
福「持ってません」
自分の世界にならあるけど、その為にリドの魔力を負担するわけにはいかないからな
スレイド「そうか、んじゃその工具を買う金は?」
福「一文無しです」
申し訳なさそうに言う
スレイド「仕方ないな、んじゃ俺の所で金を稼ぐのはどうだ?と言っても肥料運びや、農作物辺りになるけど」
ここで断ったら話が進まなくなってしまうし、断れないな
福「良いんですか?」
スレイド「構わんぞ、工具買う金がないってことは、宿に泊まる金もなさそうだし、最終的に俺の家に泊まるだろうからな」
福「はい、これからよろしくお願いします!」
リド「わたしも、これからよろしくお願いします」
スレイド「おう、これからよろしくな!」
こうして俺とリドは、スレイドの家で住み込みで働着始めた
住み込みで働き始め数日後、農作業中に俺はふと思ったことがある、現実世界ではいまどうなってるのかと
福「なあ、リドさ今俺がいた世界の方って時間とかどうなってるんだ?」
リド「確か、私の通っていた学校で聞いた限りでは呪文で別の世界と元の世界を行き来すると1日しか経過しないから平気よ」
なるほど、ということは呪文でこっちからあっちの世界に戻ったら日曜日になってるという事か
俺は、リドがら話を聞き納得した
スレイド「へえ、面白い話じゃねえか」
スレイド!?いつ俺の後ろにいた!?
俺とリドは、びっくりした
福「スレイドさん、いつの間にそこにいたのですか?」
スレイド「お前たちが話している時にはすでにいたぞ」
リド「スレイドさん、ビビらせないでください」
スレイドは謝りつつガハハハと笑っていた
スレイド「んで話を戻すんだが、お前たちが別の世界から来たって話は本当なのか?」
スレイドが、真剣に俺たち2人に質問をしてきた
福「ええ、信じてくれるかわかりませんが、俺とリドは呪文を使って別の世界からこの世界に来ました」
スレイド「ほお、リドは呪文が使えるのか」
リド「ええ、使えるわよ」
スレイド「凄いなあ、お前たちの行動から考えて、何か理由があって来たんだろ?」
リド「そうね、福田の人生を変える為よ」
スレイド「福田の人生を変えるね・・・福田の生活でうまくいってないのか?」
リド「福田は元々周りを幸せにする不思議な体質を持ってて、そのせいで福田の人生がほかの人に比べて良くないのよ」
スレイド「なるほどな、でも話を聞くと俺や村の人たちを幸せにしてる感じがしないんだよな」
確かに、この世界に来てからはコレといった変化を見たいない気がする
リド「言われてみればそうね、老夫婦やシスターの方々も福田がいたのに変わった感じがしなかったわ」
スレイド「もしかしたらなんだが、こっちの世界ではその体質の効果がきかないんじゃないか?」
福「俺の体質で周りを幸せにすると、すぐにとある条件が達成してしまうからその対策がされてるという展開か!?」
スレイド「とある条件?」
リド「すみません、説明不足でしたね」
リド「とある条件を達成する方法がこの世界に存在していて、それを達成すると福田の人生を変える事が出来るのよ」
スレイド「そのとある条件を達成する方法はわかったのか?」
リド「今のところ分かってることは、王国から何かを貰うって事しかわからないのよ」
福「それで俺とリドは、王国と村の間に村を作って、王国との輸入や輸出を交渉するのと同時に、情報を聞けたらと思って」
スレイド「ふーん、そういう事か、だったら俺も立場上村を作るのを手伝う必要があるな」
福「ホントですか!?」
スレイド「当たり前だろ、福田の人生を変える為に何日もかけて2人で村を作るのか?もしそのとある条件が違ってたことも考えて早い方がいいだろ」
リド「スレイドさんは、本当にいい村長ですね!ありがとうございます」
リドはスレイドにすごい感謝していた
福「でも俺たちの事を信じてくれるんですか?もしかしたら、リドの呪文や俺たちが別世界から来たっていうのがウソかもしれないんですよ?」
スレイド「おいおい、俺のことも信じてくれよお」
スレイド「お前たちとそれなりに一緒だったから信じられるんだ」
福「スレイドさんが俺たちのことも信じているのはわかりました!」
気付かなかったがスレイドの家に住み込みで働いて一ヶ月は経っていたんだな
スレイド「うし、早速だが村の人たちで誰か手伝える奴を探してくる」
スレイドは村の人たちに手伝える人を探しに畑から立ち去った
福「さてと、俺たちも住み込みで働いた金で工具を買いに行こう」
リド「ええ、にしてもあっさり承諾してくれたわね」
福「スレイドに出会った時から言ってたことだし、丁度いいタイミングだったのかもな」
リド「でも私たちが来る前に村を作ることが出来たんじゃないの?」
福「ほら、スレイドさんは確か農作業と村長を掛け持ちしてるわけだし、そっちまで手を出せなかったんだろう」
リド「そうだったわね、掛け持ちしていたの忘れていたわ」
福「さてと、工具屋に到着したし必要なものを揃えるぞ」
俺とリドは、工具屋の扉を開け中に入った
店主「いらっしゃい」
入ったと同時に店主から挨拶があった
福「さてと、先ずは俺がわかる範囲で必要なものを買うか」
家を作る知識など調べておらずわからないので、とりあえず必要そうなものだけを買うとするか
リド「今更だけど、家を作るのにどんな工具を買わなきゃいけないの?」
福「無茶な話だが、必要そうなものだけを買おうかと思ってる」
リド「ホントに言ってるの?金を無駄にしたくないから一回出直す?」
店主「もしかして、お二方が村を作るって言ってたという子かい?」
いきなり店主から話しかけられた
リド「ええそうよ」
店主「村長から言われて、もし若い2人が店に来たら家を作るために必要な工具を教えてやってくれって言われたんだよ」
どうやら、スレイドは手伝える人を探すついでに、工具屋にもしかしたらと思って伝えてくれたのかもしれない
リド「スレイドさんは、私たちの未来を先読みでも出来るのかしら?」
リドは不思議そうな顔をしていた
店主「んで、これが必要な工具一式だ」
店主が持ってきた工具は、物の長さを図るメジャー、木を切るのこぎり、組み立てに必要なドライバーやネジとハンマーなど
だった
福「この工具一式はお値段はおいくらぐらいですか?」
店主「村長からもう金は貰ってるから無料だ」
リド「本当ですか!?スレイドさんにはお礼を言わなくてわいけないわね」
福「ここまで、スレイドさんから援助して頂けるとは良い村にしないとな」
店主「村を作るの頑張れよ!俺はここの仕事で申し訳ないが手伝えないけど応援してるからな」
福「良い村が出来るよう頑張ります、ありがとうございました。」
俺とリドはお辞儀をして工具一式を持とうとすると
福「うおっ!?意外に重たい」
リド「私の呪文でアシストするわ」
リドは呪文を唱えた
福「すまん助かったけど、さっきの呪文で魔力が減ったんだろうけど平気なのか?」
リド「これぐらいならそんな減らないから気にしないで」
福「んじゃ改めてスレイドさんの家まで戻るか」
俺とリドはスレイドの家に戻った
スレイド「お、帰ってきたか」
リド&福田「ただいま(戻ったわ)」
スレイド「お、その運んでるものは工具か?」
福「そうです、手に入れました」
リド「スレイドさん、本来支払いする工具を頂きありがとうございました」
リドはお礼を言ってお辞儀をしていた
福「住み込みで働かせて更に工具代まで、ありがとうございました。」
スレイド「お礼は村を完成するまで早いぞ、まあ俺がやりたいことをお前たちがやってくれるわけだしな」
福「そういえば、村づくりの協力者はいましたか?」
スレイド「そうだなあ、何人かは手伝ってくれるそうだ」
福「作業に時間かかることがなく効率よく進みそうだな」
スレイド「さて、作る村の規模をどのくらいにするかを今から決めるけど良いか?」
リド&福田「大丈夫です」
スレイド「よし、早速俺の提案なんだが、この村の近くに森があるのは知っているかわからねえけどその森の中に作ろうかと考えている」
福「つまり、森の木を伐採して森の周りに囲まれた村ってことですか?」
スレイド「まあそういうことだ、ただ森の規模が王国付近まであるから位置を大体の感覚で決めなきゃいけないな」
リド「私に任せて」
スレイド「リドちゃん、もう暗いから明日にしよう」
スレイドが、リドを止めた
福「森の位置に関しては明日にして次は・・・」
スレイド「あとは家のデザインとかか?でもデザインは住む人に決めるとかにするか」
福「そうですねー、最初の何件かはこちらでデザインをする形にしませんか?どなたかが住むまで更地もどうかと思いますし」
スレイド「それもそうだな、んで何か家のデザイン案とかあるのか?」
リド「はいはい!私、案ならあります!何か書くものいただけません?」
スレイド「おう、ほれ」
スレイドから鉛筆をリドに渡し家のデザインを描き始めた
リド「これよ、名付けてブレッドハウスよ!」
リドが描いたイラストは食パンの形をしたシンプルなデザインだった
スレイド「よし、一件目はこれに決定だ」
福「早!まあ決まらないよりかは良いのかな?」
俺は半笑いをした
福「んじゃ、俺も案を良いでしょうか?」
スレイド「おう、構わんぞ言ってくれ」
福「こういうデザインです」
俺は鉛筆を手に取り家のデザイン案を描いた
スレイド「ほおーこれはイイじゃないか」
リド「中々良い和風な家ね」
福「これは、自分の世界の家をもとにデザインしました」
実際は俺が将来、こんな家に住みたいっていう家なんだけどね
スレイド「よし、福田の考えた案をベースに似たような家を複数作るか」
どうやら、リドと同様にあっさり案が決まった
ただ、その案をベースにだからどうなることやら
スレイド「よし、あとは村を作るスペースが確保が出来たらでいいな」
福「スレイドさん、家の案があっさり決まりましたけど、不満点とか無かったのでしょうか?」
スレイド「特にないな、だって元々家のデザインは住む人が自由に決められるんだから、住む人が満足していればいいんじゃない?」
リド「なるほど、私たちのデザインした家に不満があれば自分たちで建てればいいわけね」
スレイド「まあそういうこったな、もう今日の晩飯時間だがなにがいい?」
福「もうそんな時間でしたか、俺はソースカツ丼がいいですかね」
リド「私は、トーストした食パンが食べたいわね」
スレイド「オッケーだったら、カツ丼のカツの衣を食パンにして作るかな」
リド「ワタシも手伝うわ、福田はちょっと待ってて」
福「わかった、部屋で待ってるから出来たら呼んでくれ」
リド「了解よ」
俺は自分の部屋に戻りベットにダイブし仰向けになった
福「なんだかんだで、もう明日から村づくりか」
村に来て時間が結構経過しているが俺のいた世界はリドが言うには戻ると同時に1日経過するらしいから
日曜の朝になっていると考えられる
それに、こっちでの生活のせいで学力とか落ちてそうな気がするが
その分体力はそれなりについていそうだな
福「そういえば、あの露天風呂にまたあの人がいるのかな?」
そう、スレイドの家にに始めて泊まった時の出来事だ
俺はリドが風呂から出た後に俺が風呂に入ってゆったりしていると
いきなり俺を抱きしめた見知らぬ女性である
福「俺が入るたびに彼女は毎回同じを事を繰り返し、毎回俺は意識を失ってるんだよな」
さすがに、俺の中では慣れてるぞと思っていても、体はまだ慣れていないせいで気絶してしまうのが現状
福「ってか、毎回気絶してるのになんで抱き着いてくるんだよAIか何かなのか!?」
俺が部屋でグチグチ言っていると部屋のドアが開いた
リド「福田、どうしたの?ぶつぶつ何か言ってたけど?」
福「あー悪い気にしないでくれ、独り言だ」
リド「そう?とりあえず、夕飯が出来たから下に来てくれる?」
福「わかった」
俺は、部屋を出て晩飯のソースカツ丼を食べた
食べてから思ったんだが、あの疲労回復ソースは使われていなかった
福「ふー、ごちそうさまでした」
リド「ご馳走さま」
スレイド「さっ食い終わったことだし、俺は先に一風呂してくるが福田も一緒に入るか?」
福「すみません、もう少し食休憩したいのでまた別の機会でお願いします」
スレイド「そうかわかった、んじゃ行ってくる」
スレイドは、風呂がある方へ向かっていた
福「俺たちは一旦部屋に戻るとするか」
リド「ええ、そうしましょ」
俺とリドは寝室に向かった
リド「そういえば福田を夕飯に呼ぶときに聞いちゃったんだけど、あの人とか抱き着きとかブツブツ言ってたけど何かあったの?」
俺は無意識に気になっていたことを口にしていたようだ
福「実は、俺が風呂に入るときに毎回気絶しているのは知っているよな?」
リド「ええ、私がアンタをここまで毎回運んでるから変だとは思ったけどそれなの?」
福「そうあの時に毎回見知らぬ女性に抱き着かれるんだよ」
リド「見知らぬ女性に抱き着かれるねぇ・・・・って抱き着かれる!?女性に!?相手も全裸よね?」
リドが顔を赤くして俺に聞いた
福「あれは、全裸だね」
細かいところまで見る前に気絶しているので全裸だっていう特徴以外はわからない
リド「なんでそこで平然と全裸だねって言えるのよ変態!まさか、私の入った後の風呂を堪能してるんじゃないでしょうね?」
福「待て待て、俺だって好きで見るわけじゃないから勘違いするなよ」
俺は誤解しないように説明した
スレイド「おーい、風呂から上がったから次良いぞ」
どうやらスレイドが風呂から上がったようだ
リド「今日から先に福田が先に入って良いわよ」
リドにめちゃくちゃ引かれながら言われた
福「わかったよ、先に入るよ」
やれやれ、俺は被害者だぞ勘弁してくれ
そう思いながら風呂場に向かった
福「はあ、また今日も俺は見知らぬ彼女によって気絶させらるんだろうな」
ため息をつきながら服を脱ぎ風呂に入った
福「はあ~体が温まる」
俺が風呂でゆったりしていると予想通り彼女が表れた
??「あら?今日は風呂に入る順番が違うのね」
福「そうですよ、アナタのせいでね」
見知らぬ彼女の方を向かずに喋った
??「ワタシ何か迷惑なことをしましたか?」
福「いつもあなたが俺に抱き着いてくるじゃないですか」
しかも全裸で
??「あらあら、それってこういう事ですか?」
彼女が俺に抱き着いて来ようとすると風呂場のドアが開いた
リド「アンタが、福田にいやらしいことをする人ね」
リドが覚悟っと言いながら見知らぬ彼女に何か叩く物を持って向かっていた
福「危ない!走ると滑るぞ」
リド「平気よ・・・・へっ?」
リドは予想通り滑り転びそのまま露天風呂の中にダイブしてしまった
福「だから言ったんだよ・・・ぬわあー!」
リドがビショビショになったせいで服がまた透けてしまっている
??「あらら、大丈夫ですか?そのまま恰好ですと、体調不良になりそうですので脱ぎましょう」
リド「わーっ!!ちょっと待ちなさいよここで脱がせないで!」
見知らぬ彼女がリドのビショビショになった服を脱がせようとした
福「ヤバイ限界が来そうだ」
また俺は目の前が真っ白になりそうだった
リド「あーもう勘弁してよ!」
そして俺はこのあと気絶して、部屋にまで運ばれていた
因みに、あの後リドと彼女とのやり取りがどうなったのか覚えていない
福「ん?あれ?寝室ってことはまた気絶したのか?」
リド「やっと目覚めたわね」
福「リド、毎回助けてもらってすまない」
リド「いいえ、どうってことないわよ」
福「リドの隣にいる人ってもしかして」
リド「そうよ、毎回アンタを気絶させた犯人よ」
??「迷惑をかけてすみませんでした、若い男の人を見たのが初めてでつい抱き着きたくなったのです」
若い男の人が初めてかーってことはスレイドのような男の人を見るのは飽きてたのか
リド「その行為はもうしないで、私がここまで運ぶの大変なのよ」
福「俺が倒れなければ良かったんだろうけどね」
あはははと俺は笑った
リド「慣れちゃったら慣れちゃったで、こっちが迷惑になりそうだからその体質で良いわよ」
??「なるほど、慣れちゃったら不可解な事故が起きてもえ?ってなるからよね」
福「たぶん平気だと思うぞ、あれだけ耐えられずに意識が飛ぶんだし」
リド「そういえば、あんたの名前を聞いていないわね?私はリド、リド・フィスレカよ」
福「俺は、福田幸福だ」
??「トブラ・バンナよ、トバと呼んでくれるかしら?」
福「よろしくな、トバ」
リド「待ちなさいよ、なんか解決してるように見えるけど、一応トバはスレイドさんの家の風呂場に勝手に入っていたのよ?さらに福田にまで迷惑をかけていたんだから」
寝室のドアが勝手に開き、スレイドが入ってきた
スレイド「何か騒がしいけど、どうした?」
そして、スレイドの視界にトバが入った瞬間体が停止していた
スレイド「おいおい、もしかしてトバか?」
トバ「そうですよ、トバですよ」
福「知り合いなんでしょうか?」
スレイド「ああ、実は俺が家を作った時に、風呂場でトバと初めて出会ったんだ」
トバ「あの時は、福田のように顔を赤くしていらっしゃいましたね」
スレイド「あんときは、全裸の女性がいきなりいてびっくりしたんだよ」
リド「まさか、トバ・・・スレイドさんにも!?」
トバ「スレイドにはそんなことした覚えはないよ、やるのは若い男だけよ」
リド「若い男でも止めて」
スレイド「ゴホン!話を続けていいか?」
リド「すみません、続きをお願いします」
スレイド「んでトバと出会ってから、夫婦のような生活をしていたんだ」
リド「夫婦のような、生活いいわねー」
スレイド「それが続くかと思いきや、ある日突然トバが俺の前からいなくなってしまい今に至るというわけだ」
福「どうしてトバは、スレイドさんの前から突然いなくなったんでしょうか?」
トバ「実はね、世界の風呂をまわってたのよ、それでね気づいたら数年たってたのよ」
スレイド「せめて、何かしら俺に言ってから世界中の風呂をまわってほしかった」
リド「でも、なんでスレイドさんの風呂にずっといたのよ?そのままスレイドさんに会えばよかったのに」
トバ「スレイドの家の風呂場で、スレイドに会って謝ろうかと思ったのですが、勇気が出なくて」
福「謝るタイミングが無くって風呂場にずっといたわけか」
トバ「はい、スレイドには大変ご迷惑をお掛けいたしました」
スレイド「何度も謝らなくていいよ、またトバと再会したんだし俺はそれだけで十分だ」
トバ「ただいま」
スレイド「おう、おかえり」
こうして、トバとスレイドは再開の抱きしめをし、風呂場に現れる謎の彼女問題は無事に終わりを告げた
俺に幸せをくれ! スライ二スタ @surainista
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