プロローグ

福「ここである条件をクリアすれば、俺にも幸せが・・・」


そう、俺はまったくもって信じていなかった、異世界だの、特定の条件をすれば、幸せが来るなんていう馬鹿馬鹿しく話が信じられなかった。

だが俺は、ちょっとでも幸せや幸福が来るならばと思い、現実とは違った、この広い異世界に来ることを決心し、幸せを求める旅に出ることにした。

ただ、現実世界での生活もあるため、現実世界へ戻り、学園生活を送りながら掛け持ちで、異世界で旅をしている。

俺の名は、福田幸福、周りから、ふくふくと呼ばれ、周りに幸せや幸福を知らず知らずにまいていて、そのせいか、俺には幸せという幸せがあまりなかった為、学園生活をしながら、異世界で自分の幸せを求めて旅をしている学生だ。

異世界に行くきっかけになったのは、俺がとある学園の1年生として入学して間もない頃の平凡な生活から始まる。


隼「なあふくふく、このガチャでほしいキャラがいるんだけど、お前が回して当ててくれないか?」

福「あのさー隼、俺が周りにいるやつの幸せにするるとかそういった理由で、ガチャを俺にやらせるなよ」

隼「頼むよ、この通り!」


ガチャを俺に頼んでいる奴は、東崎隼、昔からの腐れ縁で、俺の周りを幸せや幸福にさせる事を知っていてそれをいつも利用しているが、俺がいないときは、良いことが逆に余りないことが多い為、俺に似た感じがちょっとある親友だ。


福「断る、俺だっていつこの能力があるかわからないんだし、たまには自力でほしいキャラ当ててみたら?」

隼「わかった、自力で引いてみる」

隼はそうして、ガチャを自分で引いてみた


隼「え?まじで?よっしゃー!欲しいのキター!」

福「良かったじゃないか。」

でもな、隼よ思い出してみるんだ、お前は確か、俺が周りいるやつを幸せにすることができるってことは、俺が引かなくても結果的に当たるんだよ。

なぜわからないんだろうか?

そしてチャイムが鳴り、昼休みが終わってしまった。

授業は終わり、放課後

隼「ふくふく、一緒に帰ろうぜ」

福「良いよ、帰るか」

そうして、俺は隼と一緒に帰宅することになった。

隼「そういえば、お前が持っているその、周りを幸せにする能力って、うまく使えば、世界を変えることが出来るんじゃないのか?」

福「そうだなー、確かに言われてみれば、貧しい人達を助けることができるかもな」

隼「だろだろ!でもやれば、それが実現できるようになるんだろうな?」

福「俺の周りにいる事が条件だし、俺のクローンか何かがないと残念ながらな実現不可能だと思うな。」

隼「クローン・・・その手があったか!」

福「人間のクローンは確か世界的に禁止じゃなっかったけ?実現出来ても、能力が発揮する確証はないから、結果的厳しいね」

隼「世界を変えれれると思ったのに、残念だ」

福「分かれ道に、到着か」

隼「ふくふくは遠回りして、一緒に帰らないのか?」

福「悪い、今日は疲れたからこのまま帰るよ」

今日の授業最後の時間に体育でランニングをさせられて、疲れてしまいへとへとな為。

隼「あーもしかしてランニングで疲れたのか?」

隼「まあ、確かに今日はいつも以上に走らされたから、俺も疲れたよ」

福「だろ?だから、悪いが今日は勘弁してくれ」

隼「わかった、んじゃまた、明日学校でなー」

福「おう、じゃあなー」

隼とは、分かれ道で解散し、そのまま自宅へ帰宅することにした。

福「ただいまー」

家に帰ると、部屋中は真っ暗で、母や父は仕事で帰ってこないことが多いので、夕飯はたまに自分で料理をして食べることがあるが、面倒なので

基本的に、カップラーメンが多い

福「さあーって今日はどのカップラーメンを食おうかな」

ガサガサ

福「ん?誰かいるのか?」

変な音が聞こえるような気がするが、まさかGではないよな?

福「まさかね・・・とりあえず目撃をして食欲を無くす前に食べなければ」

とっさに俺は、お湯を入れてから3分も待たずに、カップラーメンを食べは始めた

福「Gにしては、音が妙にでかい気がするんだよな」

と言いつつ数分後、カップラーメンが食べ終わり、自分の部屋に戻ろうとすると

福「俺の部屋から音がするが、まさか俺の部屋にいるとか無いよな」

Gを倒すスプレーをリビングから持っていき、ゆっくりと、自分の部屋の扉を開けた

福「これでもくらえ!」

とスプレーを吹きかける準備をした瞬間、目の前にはGではなく、肌が茶色く、銀髪の少女がいた

福「えーっと、どなたですか?」

銀髪の少女は、何か俺に話しかけているようだが、日本ではない言語で喋っている為、全然わからない。

福「こまった・・・・」

そういえば、海外旅行で、現地の人と会話ができる機械を買ってあったんだった。

福「ダメ元で使ってみるか」

銀髪の少女に翻訳機を渡してみるが、効果はなかった

福「ということは、この世界とは違った別世界の言葉か、困ったな」

ぶつぶつと突然銀髪の少女が何か言っていると、手に持っている、翻訳機が光り出した。

福「まさか、その翻訳機を、別世界用の言語に対応するように拡張してるとかそういった好都合な展開あるわけが・・・」

銀髪の少女は魔法を唱えるのをやめて、機械に向かって何かを言い始めた。

銀髪の少女「これで伝わりますか?」

そう、翻訳機から彼女の声と、画面上に、機械が喋った内容が表示されている。

まさか、翻訳機が、彼女の声として話すのは予想外だった

福「ああ、伝わっているよ」

俺が、銀髪の少女に、話してみると翻訳機が、俺の声で彼女の世界の言葉で喋っているのが確認できる。

銀髪の少女「そう?なら良かった」

リド「いきなりあなたの家にお邪魔して悪かったわ。改めまして、私の名は、リド・フィスレカ、アナタの人生を変えるためにこの世界に転移してきたの」

福「俺の人生を変える為?」

リド「そうよ、アナタは周りを幸せにすることは可能だけど、あなた自身は幸せな出来事とか余りないでしょ?福田幸福さん」

福「何故俺の事を知っているんだ?俺の親友以外には話した覚えがないし、しかも名前まで」

リド「どうしてでしょう?」

福「実は神様的な立場でそういう個人情報は知っているとかか?」

リド「そこまでの立場はないわ。それで話を戻すけど、こんなことをいきなり言うと困るかもしれないけどあなたを私が今から幸せにしてあげる」

福「えーっとそれはプロポーズ的な何かでしょうか?」

リド「そんなわけないじゃない。私の呪文で、アナタの運や人生を変えるの」

まあいきなり初対面で、どんな人物かがわからない彼女からのプロポーズとか若干期待してしまった

福「呪文って、もしかしてさっき翻訳機にかけた呪文を俺にかけるってことか?」

リド「そうよ、唱える呪文は流石に違うけどね」

福「なら、俺に呪文を早くかけてくれると助かる」

リド「それもそうね、ちょっと準備するからそこの真ん中で待ってて」

俺は、彼女の指示した、自分の部屋の真ん中で待つことにした

そして彼女は、再び呪文を唱え始めた

リド「ペルファボーレカムビアラツアヴィータコンラミアフォルザ!」

すると、俺の周りから何か水蒸気のようなものが現れた

福「体から何かが抜けていくような感じがする」

だがしかし、水蒸気のようなものが突然消えてしまった

リド「えーっとごめん。さっきの言葉が話せる機械に魔力使いすぎて呪文が使えなくなちゃった」

福「おいおい、マジかよ。」

福「その呪文を唱えるのに必要な魔力は、アイテムか何かで回復できたりするのか」

リド「残念ながら、私の魔力は時間制なんだけどいつ回復するかわからないわ」

福「時間制なのに魔力が回復するタイミングが不明なのか」

福「と言うことは、俺の人生は今まで通りと変わらずか」

リド「そんなことはないわ、1つだけ別の方法があるの」

福「別の方法?」

リド「そう、この世界とは別の世界へアナタを連れていき、特定の条件をみたせば、私の呪文を使わなくても、人生を変えることができるわ」

福「その、特定の条件とは?」

リド「私にはわからないわ、ただ私がわかることは、その世界にアナタと一緒に行ってその特定の条件を達成することだけ」

福「どうやって、別の世界へ転移するんだ?魔力はもう無いんだろ?」

リド「実は、アナタの人生を変えられる程の魔力はないけど、別世界に転移するぐらいなら、往復分使えるわね」

福「往復分か、もし別世界で呪文とかを使った場合、最悪こっちの世界に帰れなくなるのか」

リド「まあね、あとは魔力が回復している頃合いがわかれば、別世界への行き来に不安はなくなるでしょうけど」

リド「さてどうするの?別世界へ今から行って、人生を変える旅に出る?」

福「悪い、ちょっと考えさせてくれ」

リド「わかったわ」

福「所で、リドさんは別世界から転移してきたって言ってたけど、呪文使って1回目は元の世界に帰れるけど、俺の返答を聞きに呪文を使ってこっちの世界に戻ってきたら、魔力の回復するタイミングがわからないから元の世界に帰れないし、別世界へ俺を連れていくことは不可能になるんじゃないか?」

リド「リドで良いわ、それで次にこっちの世界にやってくる頃には、魔力もそこそこ回復してるだろうから、そのまま呪文で福の人生を変えちゃってすぐバイバイだね」

そっか、今回は、言語の壁を壊してくれた代わりに魔力を失ったわけだし、今度は呪文も気にせず唱えることが出来るんだな

リド「まあ、とりあえず私は一回、元の世界へ戻るね、どうするか決まったら、これを使って」

リドから石のようなものを受け取った

福「この石をどうすれば良いんだ?」

リド「この石は呼び出しの石よ、この石は、自分と呼び出したい相手の両方が石を持っていると、呼び出された人が自分の元にワープして来るような仕組みね」

福「なるほど、ということはリドが俺に用がある場合は、俺がリドの元へワープするって事か」

リド「そういうことだから、私は一旦元の世界に帰るわね」

福「わかった」

そうして、リドは呪文を唱え消えていった

福「別世界か・・・まさか本当に存在しているとはな」

俺は自分のベットに横たわり別世界へ、リドと一緒に行くかを考えているたが

気づいたら寝落ちしてしまい次の朝になっていた

福「あれ?俺寝てたのか・・・ってかやばっ学校に遅刻しそうだ」

急いで俺は、制服へ着替えリビングに向かった

福「今日は朝食抜きで登校するか」

そして無事遅刻せず、ギリギリで学校に到着出来た

福「ふう、何とか間に合った・・・」

隼「よっ、ふくふく、学校にギリギリにくるなんてめずらしいな、何かあったか?」

福「まあ、色々だな」

隼「おいおい、勿体ぶらないで教えてくれよ」

福「ほら、先生が来たぞ」

隼「ちぇっ、次の休み時間に聞いてやるからな」

そして、担任の小金先生が教室に入ってきたのだが、もう一人見たことあるような顔の女の子も

同時に教室の中に入ってきた。

小金「ホームルームやるから座った座った」

小金先生の指示で教室にいる生徒が自分の席に戻っていった

小金「えーっと、急ではあるんだが、転校生が今日来た、名前だけでもいいから自己紹介して」

リド「初めまして、リド・フィスレカと言いますよろしくお願いします」

小金「転校してきた理由は、家庭の都合との事だ、仲良くするようにな」

教室中がざわざわし始め、一部の男子はものすごく喜んでいた

福「(おいおい、リドがなぜ学校に!?)」

俺は、心の中でリドが転校生として学校に来ることを驚いていた

小金「んじゃ、福田の隣の席が空いているからそこに座ってくれ」

リド「はい」

そうしてリドは、俺の隣の空いている席に座った

福「おいリド、自分の世界に帰ったんじゃなかったのかよ」

リドに小声で聞いた

リド「実は別れた後、転移に失敗しちゃったのよ」

福「マジかよ、ってことは転移するための魔力が足りなくてで元の世界には帰れなくなったと」

リド「流石ね、そういう事よ」

福「でもどうやって、この学校に転校できたんだ?制服まで着てるし」

小金「おいそこの2人俺が話してるんだから、休み時間に話しなさい」

俺とリドは、小金先生から叱られてしまった

そしてホームルームが終わり、予想通り、リドの周りには、生徒で賑わっていた

隼「なあふくふく、リドさんとは初対面だったよな?なんであんなに喋れたんだ?」

福「それはだな・・・」

下手に言うと、後から色々面倒くさくなりそうだから、ここはあえてご近所付き合いで仲が良かった設定にしよう

福「実はリドさんとは、子供のころに俺の家の隣に住んでいて、それもあってか仲が良かったんだよ」

隼「マジか!?あんなかわいい子が隣に住んでいたのか、いやーふくふくと同じ教室でよかったわ」

福「それはどうも」

そして、昼休み

隼「おーいふくふく、一緒に弁当食べようぜ」

一応隼の返事をする前に、リドは昼飯はあるのかチラ見してみたが

とりあえず、周りから弁当をおすそ分けしているそうだし平気そうだな

福「ああ、今日は屋上にするか?」

昼は基本的に、隼と俺で気分で屋上と庭と教室と学食をの4か所の内のどれかを決めている

隼「そうだなあ、午後から体育の授業だし教室で」

福「わかった」

隼「そういえばさ、リドさんって、彼氏とかっていたりするのかな」

隼の表情が少し赤くなっていた

福「知らん」

隼「おいおい、そこはいないって言ってほしいぜ」

福「んじゃいない」

隼の質問に適当に返事を返した

隼「おいふくふく、返答が適当すぎだろ」

福「はいはい」

隼「相変わらずお前は適当だな、まあいいや」

そして昼休みも終わり、昨日の件を授業中にどうするか考える暇もなく

気づいたら放課後になっていた

隼「やっと放課後だ!ふくふく、帰ろうぜ」

リドはどうしてるか、席を確認すると、クラスのメンバーと一緒に帰るそうだ

ただ、家はどうしてるんだろうか

隼「どうした?今朝からずーっとリドさんの席をチラチラ見てたけど、もしかして・・・」

福「たぶん隼が今思っていることはハズレだな」

隼「いや、絶対そうだよ」

福「んじゃ、根拠は?」

隼「俺と話している時、目線が数回ぐらいリドさんの席を見ていたぞ」

俺は、無意識にそんなに見ていたのか、今回の転校生が初対面の人だったら

俺の学生生活に危機がおきていた可能性があるな、なるべく気を付るか

福「俺は、そんな怪しい行動をとるわけないだろ、まあそれはともかくさっさと帰ろうぜ、今日は疲れた」

隼「だな、今日の体育で校庭をひたすら走らされたもんな」

福「まあ、単位は落としたくないし仕方ないんじゃない?」

隼「持病で走ること出来ないって言えればずっと見学なのにな」

福「見学は確かに楽だろうけど、暇にならないか?」

隼「うーんそうでもないぞ、理由はふくふく達が辛い思いをしながら走っている光景を眺めるのが良いんじゃないか?」

ゲスな笑顔で福田に言ってきた

福「お前が持病持ちで見学していたら、授業のたびに走りながら恨んでいたかもな」

隼「そう考えると持病がなくてよかったって思うわ」

福「本当残念だ」

隼「ふくふくが、何かに目覚めようとしていて俺怖くなってきた」

福「気のせいだろ」

俺は軽く笑ってごまかした

気づくと分かれ道で、俺と隼は別々の道なのでいつもここで解散している

隼「んじゃ、また明日な」

福「おう」

隼と俺は、解散をし、別々の道へ向かっていた

福「ん?あれは・・・」

家の目の前に顔見知りの少女がいた

リド「やっときた」

福「確かリドは、元の世界へ帰ったんじゃ・・・」

リド「それがね、あの後この世界の路地裏に転移しちゃってね、転移できる魔力がなくって帰れなくなったのよ」

福「そうだったのかとりあえず熱いし、家に入るか」

リドと俺は家に入った

福「んで、ホームルームの時に聞けなかったけど、どうやって俺の学校に転校してきたんだ?」

リド「実は昨日、アナタに合う数時間前に、机に置いてある手紙に書いてあったから」

福「あー、そういえば親に渡そうと思ったけど、仕事で渡せなかったやつか」

福「んじゃ、制服は?・・・もしかしてで先生の記憶改変させて、制服もろもろ魔術でやったのか!?」

リド「まあ・・・そうね、私の世界では魔術学校はあったけど基本的に、1対1で同学年とかがいても校則であわせてくれないのよ」

俺の知っている魔術の学校と違って、塾みたいに誰かと一緒じゃなくって基本的に、先生とでしか会えない感じか

福「にしてもリドが通っていた魔術学校の校則が厳しすぎる、休日とかはどうしてたんだ」

リド「休日は基本的に部屋で呪文の学習かな・・・」

リドの表情がちょっと暗い感じになっていた

福「あ、なんがすまん変なこと聞いて」

リド「平気よ、気にしないで」

福「リドが俺ん家の玄関にいたってことは、住む場所がないのか」

リド「まあね、ただ呪文で元の世界へ戻ろうとして失敗して魔力が無くなったら、いつ魔力が回復するかわからないから、私も元の世界に帰れなくなって、さらにアンタの人生まで変えられなくなっちゃうわ」

福「それはどっちも困る話だが、俺はまだ、昨日の件をどうするか返答はしてないぞ」

リド「そうだったわね、ごめん」

福「それで俺の回答は・・・・」

リドがごくッと唾を飲み込んだ

福「俺の人生を変えさせてくれ」

リド「予想通りで安心したわ、ありがとう」

福「おいおい予想が外れていたらどうしていたんだ」

俺は、笑いながらリドに問いかけた

リド「そうね、予想が外れていたらアンタの気が変わるまで何かしらをしていたわ」

リドがフフッと笑って喜んでいる

福「まてまて、俺に一体何をしようと考えてた?!」

俺はリドに突っ込みを入れた

リド「さあ何でしょうね?それはさておき、まだ転移出来るほどの魔力が回復してないからどうする?」

福「どうするって言われてもなあ、リドは元の世界に帰れなくてさらに住む家もないしね」

俺はリドをどうするかを考えた

福「とりあえず、転移できるまでの魔力が供給されるまでは、俺の部屋で泊って構わないぞ」

リド「それは助かるわ、でも親の方には私のことをどう説明する気なの?」

リドが多少不安そうな表情で俺に問いかける

福「俺の親は両方とも仕事のスケジュールがきつ過ぎで基本的に家には帰って来れないから問題ない」

リド「そうだったのね、だったらありがたく泊まらせていただくわ」

福「今日は、学校初日で色々あって疲れただろ?シャワーでさっぱりしてきたらどうだ?」

実際の本音は、体育で運動とかしたと思うから汗を綺麗に流さないと可愛さが台無しなるからだ

リド「そうね、わかったわ」

そういって、リドがいきなり服を俺の部屋で脱ぎ始めた

福「おい、まてまてまて何故ここで服を脱ぐんだ?脱衣所を案内するからそっちで脱いでくれ」

ここで脱がれたら色々な意味でやばくなってしまいそう

リド「え?脱衣所?」

福「そうだ、服を脱いだりそこでシャワーを浴びた後にタオルで体を拭くところだ」

福「もしかしてそっちの世界では脱衣所がないのか?」

リド「そうね、私は初めて知ったわ、私の世界では服を脱いだりシャワー浴びた後に体を拭く時はリビングでやる事が基本的ね」

福「だから俺の部屋で脱ごうとしてたんだな納得」

そうしてリドは、脱衣所へ向かいシャワーを浴びに行った

そして数分後リドが俺の目の前に全裸で現れた

リド「えっと服とかもっていたりしない?こっちに服とか持ってきてないのよ」

福「サイズがブカブカかもしれないけど、着替えの服をそっちに持っていくから脱衣所で待っててくれ」

あわてて目を隠してリドに伝えた

リド「わかったわ」

リドは脱衣所に戻っていた

俺は心の中で少し位恥ずかしがってほしいと思いつつ、服をリドに持っていた

福「服をもってきからここに置いておくぞ」

リド「わかったわ」

俺はすぐさま自分の部屋に戻っていた

数分後リドが戻ってきた

福「服のサイズは大丈夫だったか?」

リド「そうね、ちょっとぴっちりしてるけど平気よ」

俺は思った、リドがブラジャーを付けていないせいか、胸辺りが見えてはいけない所が透けて色々マズいがそこは黙っておこう

リドからグーっとお腹から音を出した

福「もうこんな時間か、夕飯にするか」

時間帯は学校から帰ってきて数時間が経っていた

福「リドは、こっちの世界の食べ物は食べれたりするのか?」

リド「そうね、特に問題ないわ」

福「了解、んじゃ今食べられる料理の食材を確認してくる」

リド「わかったわ、待ってる」

そうして俺は今ある食材を確認しにキッチンへ向かった

福「うどんとネギだけかしかないな」

俺は食材を見つけた後調味料を探した

福「めんつゆがあるからとりあえず、今日はうどんにすっか」

俺はリドの元へうどんで良いか確認しに戻った

リド「何かあったかしら?」

福「うどんしかなかったんだが、それでも良いか?」

リド「うどん?どういう食い物なの」

福「えーっとだな、食感がもちもちしてて、ひものようなもの」

リド「へえ良いわね。それで良いわ」

リドはうどんに興味津々だった

福「了解、んじゃ作ってくるから、リビングのある椅子に座って待っててくれ」

俺は茹でたうどんを、お湯で薄めためんつゆの入ったどんぶりに入れテーブルへ持っていた

福「お待たせ、これがうどんだぞ」

テーブルへうどんの入ったどんぶりを置いた

リド「へえー中々美味そうじゃない」

リドはうどんから漂う匂いを嗅いだ

リド「匂いも食欲を増すわね」

福「そうか?普段から食べてるから食欲が増したりまではしないな」

そうして俺とリドはうどんを食べた

リド「うどんというものは美味かったわ」

福「それはよかったな」

リド「うどん以外に食べ物ってどんなのがあるの?」

福「そうだなー、カレーや、ラーメン、牛丼、ステーキとかケーキだったりとかかな」

リド「今度そのカレーやケーキという食べ物が食べたいわね」

福「あいよ、今度食べさせてやるよ」

リド「楽しみにしてるわね」

俺は自分のとリドの食べ終わったどんぶりを持った

福「んじゃ俺は、食べ終わったどんぶりを洗ってくるから、俺の部屋で待っててくれ」

リド「わかったわ」

リドは席を立ち、俺の部屋に向かっていき、俺はどんぶりを洗った

福「さてどんぶりも洗ったし、部屋に戻るか」

俺は自分の部屋に戻った

リド「あっ戻ってきたわね」

福「どうだ?魔力とかって、さすがにまだ魔力が回復してないんだよな?」

リド「ちょっとだけ回復したわ」

福「回復している感覚とかわかるのか?」

リド「魔術の世界ではこんなの当り前よ。いざ化け物が出てきても、その感覚さえあれば今戦えるかどうかわかるから」

福「もし感覚がない人は魔術師ではないって事か?」

リド「そうでもないわ、最悪魔術が使えるステッキが卒業時に貰えるから、それを代用して使うわね」

福「そのステッキは今持っていたりしないのか?」

リド「残念ながら、私の世界の法律で魔術自体が何かの影響で回復しても使えなくなった場合に使用可能になるというルールがあるの」

リド「だから、こっちの世界にステッキがあっても使えないわ」

福「非常用アイテムの魔術版って感じだな」

リド「まあそういう感じね」

福「さてと明日は学校があるし宿題とかやったか?」

リド「こっちの世界の宿題はまだやっていないわ」

リドは数学の宿題をカバンから出して解き始めようとした数秒後

リド「うーん、この数学の計算問題の解き方がわからないわ」

そうだよな、こっちの世界にきてはいきなり転校してきて分からないことだらけだしな

福「よし、俺が解き方を教えたる」

俺は、自信満々にリドに伝えた

リド「悪いわね、泊まらせてもらっていて、さらに宿題まで教えてもらって」

福「気にすんな、こっちの世界は初めてだしわからないことだらけだろ?」

こうして俺とリドは宿題を一緒に解きその後は睡眠したのであった。

次の日の朝

福「ふわあ~、もう朝か」

俺は目をこすり、顔を洗いに洗面所に向かった

福「ふうさっぱりしたし、リドを起こしに行くかな」

リドが寝ている俺の部屋へ戻った

福「リド、学校だから起きてくれ」

リドの体をゆらゆらゆすった

にしても、昨日からマズい箇所が多すぎる。

リドにちゃんとした服を学校帰りか何かの時に買ってこなきゃな

リド「んっ、ふぁああおはよう福田」

リドは目をこすりながら、洗面所に向かっていた

福「さてと、リドを起こしたし朝飯の準備をするかな」

俺は朝飯で食べるパンをトーストに入れ焼き始めた

リド「ねえ福田、これってもしかしてパン?」

真剣そうに俺に問いかけた

福「ん?そうだが、パン嫌いだったか?」

リド「その逆よ、パンが大好きなの特に食パンが」

福「へえ、リドの世界にもパンがあるのか」

リド「ええ、私の世界ではパンは生活には欠かせない食品ね」

なるほど、リドの世界ではごはんとかじゃなくって、パンが主食の世界か

福「こっちの世界でも、この国じゃないけどパンが主食の国があるからそれと同じ感じだな」

リド「私の世界と同じパンが主食の国がこの世界にも!?」

リドは目をキラキラ光らせた

福「そうだ、フランスパンだったりマフィンを食べてたりしてるらしいな」

リド「それ、私の世界にもあるわよ」

あれ?異世界にもフランスパンってあるのか?

福「待てリド、フランスパンがあるって言ってたけどなんでそっちの世界にもあるんだ?」

リド「えーっとそれはね・・・あっ!もうこんな時間ね、制服に着替えなきゃ。ごちそうさま」

リドが俺の部屋には急いで戻っていた

福「あ、おい・・・ってかマジでもうこんな時間か」

俺は皿を片付け、制服を取りに戻り急いでリドと一緒に学校へ向かった

福「また、間に合わなかった・・・」

学校の正門が目の前で閉まってしまった

リド「平気よ、この呪文でなら」

リドが呪文を唱え始めた

リド「飛べ!」

俺の体がふわふわ浮き始めた

福「うおっ浮いとる、これなら教室まで」

俺は体を動かそうとした瞬間、教室とは違う方向へ行ってしまう

リド「浮いている体に慣れてないんだから」

リドが俺の手を掴んで止めてくれた

福「わるい、助かった」

リド「予想はしていたし、さて私が教室まで移動させるわね」

リドの体もふわふわ浮いた状態になった

福「頼む」

リド「りょうかいっ!」

俺はリドに手をつかまっている状態で教室まで向かった

教室に入っていく生徒たちが、ざわめきだした

福「ふう久々に学校にギリギリ到着した」

リド「久々?」

福「普段は遅刻になりそうな時は、いつも間に合う事なんて無いからな」

そう、俺以外の生徒が遅刻寸前になると遅刻せず間に合う現象がある

たぶん俺がもっている幸福のせいだろう

リド「私の呪文のおかげね」

福「今回はマジで助かった、出席日数をこれ以上減らしたら成績がやばくなるからな」

リド「本当に運がないのね」

リドと会話していると教室前に付いた

しかし、このままリドと教室入ると隼に何か誤解を与えそうだな

福「リド、悪いが先に教室の中入っていてくれ」

リド「え?ええ分かったわ」

リドは何が何だかわからずにそのまま教室に入っていた

数分後に俺は教室の中に入っていた

そして学校のチャイムが鳴り授業が始まった

お昼の時間になり、リドが俺を小声で呼んでいる

リド「ちょっと福田こっちに来てくれない」

隼「ふくふく、飯食べようぜ」

福「悪い、ちょっと用事があるから今日は一人で食べてくれ」

隼「そんなー・・・わかった」

隼は落ち込み、一人で弁当を開け食べ始め

俺はリドのところへ向かった

福「急にどうしたんだ?呼び出して」

リド「金が無くってお昼に食べるものが無いのよ」

福「そういえば、金持ってないんだっけか」

福「呪文か何かで金とか出せないのか?」

リド「そんなの今出来たら福田を読んでないわよ」

福「そりゃあそうだよな」

俺は財布から金を取り出しリドに手渡した

福「これぐらいあれば、購買で弁当買えるだろう」

リド「助かったわ」

福「ってか昨日は弁当はどうしてたんだ?」

あえて知らないふりをしてリドに聞いてみた

リド「周りから、おすそ分けしてもらったのよ」

リド「毎日は迷惑だし遠慮したの」

福「まあそれもそうか」

リド「とりあえず、購買という店に行ってみるわ」

福「場所分からないだろうし、案内するよ」

リド「本当!?助かるわ」

俺は、リドに購買のある場所を案内し昼飯を食べ昼休みが終わった

そして放課後、いつものように隼が俺のほうへ向かってきた

隼「ふくふく、帰ろうぜ」

福「おう」

リドも俺のほうへ向かってきた

リド「私も一緒に帰って良いかしら?」

隼「え?リドさんが!?誘ってくるなんて」

隼のテンションが上がってきた

福「おう構わないぞ」

隼が俺を引っ張ってきて耳元で喋った

隼「ふくふく、お前実はリドさんとご近所付き合い以上の関係じゃないだろうな」

福「んー違うな」

俺はあえて嘘を隼に伝えた

実際、リドとはご近所じゃなくて1つ屋根の下に一緒に住んでるようなもんだしな

隼「ホントかよ、転校してきたときもすんなり喋ってたしな」

隼がどんどん俺に対して怪しがっている

リド「あの、お二方?」

リドがさすがにやり取りが長いので気になってきたようだ

隼「あーリドさん、もう話し終わったので平気ですよ」

隼が滅茶苦茶緊張しながらリドに伝えた

福「ああ、終わったから帰るとするか」

俺はリドと隼の3人で帰宅する事になった

隼「えーっとリドさんは、趣味とか何かあったりするんですか?」

リド「そうね、私の趣味は旅をすることね」

隼「へえ、旅かどんなところに行ってたりするんでしょうか?」

リド「そうね・・・」

まさかこの世界にはない国の名前を言ってしまうのか?

それはマズい

福「ちょっと待っ」

リド「デンマークよ」

俺が止めようとした瞬間、リドが先に喋ってしまった

福「えっ・・・」

隼「おい、ふくふくどうしたんだそんなびっくりした顔をして」

福「いや、なんでもない」

いやはや焦って損した

分かれ道までリドと隼が話で盛り上がっていた

俺はただその話を分かれ道まで聞いていただけだった

隼「んじゃ、俺はこっちなので・・・」

リド「東崎さんお話面白かったわ、また来週学校でお会いましょう」

隼「は、はい!こちらこそ」

会話をしてる時は、平気だったのに急に緊張し始めた隼であった

隼「ふくふくも、また来週な!リドさんと一緒なんて羨ましいぜ」

福「おうじゃあな」

隼が悔しがりながら俺に言い、帰っていった

福「さてと、俺たちも行きますか」

リド「そうね、行きましょう」

俺とリドは自宅へ向かっていた

福「そういえばさ、リド」

リド「どうしたの?」

福「すっかり忘れてたんだが、今からリドの服を買いに寄り道していかないか?」

リド「家にあるもので構わないのに」

福「そうしたいものだが、リドはこっちの世界で服は1着しかないだろ?かと言って制服で出かけても汚したら大変だからな」

実際は、家であの格好を毎日されるといつか俺の理性が壊れそうだからだ

リド「わかったわ、寄り道しましょう」

俺とリドは服が売っているショッピングモール側の方向へ道を変えた

福「到着したぞ、ここが服を売っているショッピングモールだ」

リド「凄いわね、この大きい建物に服が売っているなんて」

リドはこの建物の規模の中に服が売っている事に驚いていた

福「先に言っておくけど、服以外にも売ってるからな」

リド「そ、そうよね」

異世界にはこういうものが無かったから驚いても不思議ではないか

福「さてと、入りますか」

ショッピングモールの入り口に俺は向かうとショッピングモールの入り口のドアが自動に開いた

リド「ドアが勝手に開いたわ!?もしかして呪文が使えたのを隠していたの?」

何故かちょっとキレ気味で俺に聞いてきた

福「違う、これは自動ドアと言ってここにあるセンサーが人を感知してドアが開く仕組みなんだ」

誤解しないようにリドに説明をした

リド「そうよね、福田が呪文が使えたら私がここにいる必要ないものね」

福「とりあえず、服を買いに店の中に入るぞ」

リド「ええ」

ショッピングモールの中に入っていた

リド「予想通り広いわね」

福「さてと、どの服屋にするか」

リド「一通り周ってみましょうよ」

福「それもそうだな」

ショッピングモールの内の服屋を一通り周り、リドが気になっている店に入る事にした

リド「ねえ福田、この服はどう?」

リドが俺に、ゆるキャラが書かれているTシャツを見せてきた

福「良いと思うぞ」

ファッションに関してはあまり詳しくないが、リドが気に入っているなら良いか

リド「あとこのスカートはどうかしら?」

紫色のシマシマのフリルのスカートを見せてきた

福「おお良いんじゃないか?折角だし、試着してきたらどうだ?」

リド「そうね、試着してくるわ」

服を持って、試着室へ向かっていた

数分後、試着室のカーテンを開けてきた

リド「ど、どう?」

ちょっと緊張しながら、俺に問いかけた

福「おお、以外と可愛くて似合ってるじゃないか?」

リド「ちょっと以外って何よ、さっきからいまいちな感想ばかりで」

リドが不満気に俺に言ってきた

福「あーえーっと、ごめんリドが気に入っている服なら何でも良いかな思ってしまってだな」

ただ、今わかってることは実際に試着して似合ってることは間違いないのは確かだ

福「でも、本当に似合ってるし可愛いぞ!」

リド「まあ良いわ、この服を買って来るわね」

ん?ちょっと待てよ昨日のリドの格好を思い出すんだ

服の上から見えてはいけないものが見えたってことは・・・・

福「リド、ちょっと待った」

リドがレジへ向かおうとしたところを俺が止めた

リド「どうしたの?何か不満があったの?」

福「リドって、服の下に何着てるんだ?」

リド「え?下着のこと?」

福「そう、それ」

リド「当り前じゃないパンツは履いてるわよ」

パンツは履いている・・・つまりブラジャーは予想通り着けていないという事か

福「ぶ、ブラジャーは?」

恥ずかしがりながらリドに聞いてみた

リド「ブラジャー?」

福「もしかして・・・そっちの世界にないパターンか?」

リド「どういうものなの?」

店員「お客様、何かお探し物などございますか?」

タイミングよく店員が来てくれて助かった、ブラジャーに関して説明しなくて済みそうだ

リド「店の方、ブラジャーというものはどういった物なのでしょうか?」

リドが店員にブラジャーに関する質問をして、店員がそのブラジャーに関する説明をした

リド「なるほど理解したわ、ありがとうございます」

店員「いえいえ、ではブラジャーコーナーにご案内いたしますね」

そういってリドはブラジャーコーナーに案内され、それに俺は付いて行った

店員「ではサイズを測りますので、試着室へお願いします」

リド「わかったわ」

店員が試着室内で胸のサイズを測り始め数分後

店員「お客様のサイズでしたら、こちらがどうでしょうか?」

店員がリドにおすすめのブラジャーを案内した

にしてもブラジャーコーナーなだけに気まずい

リド「良いわね、これにするわ」

以外にリドの判断が早かった

もう少し、デザインを選ぶかと思ったけど、今まで着けたことないから

気にしていないのかもしれないな

リド「購入完了よ」

リドが服の購入を完了したようだ

福「さてと、帰るか」

リド「福田・・・色々、ありがとうね」

福「これから色々とリドに助けてもらうしな」

俺とリドは家に帰宅した

次の朝、今日は学校が休日でやる事がないなと思っていたその時

リドが、俺に話しかけてきた

リド「福田、転移の呪文使えるまでの魔力が貯まっているわ」

福「それは、ホントか!?」

リド「ええ、昨日はそこまで魔力が貯まっていなかったのに不思議ね」

福「早速、転移するか?」

リド「ちょっと待って、その前に準備しなきゃいけないことがあるの」

福「準備するもの何かあるのか?」

リド「ほら、転移するときに必要なことよ」

リドと初めて会った時にやってたやつか

福「リドと初めて会ったときはびっくりしたよ、俺の部屋に突然いてな」

数日前の出来事を思い出していた。

そういえば、翻訳機をリドが持っていないはずなのに

なんで隼を含めた人と会話が出来ていたんだろうか?

福「リドって、隼とかと平気で会話してけど、呪文をかけた俺の翻訳機を持ってたっけ?」

リドがちょっとビクッとした

リド「実は、あの翻訳機に呪文をかけると同時に翻訳機の機能を私に体に取り込んだの」

なるほど、それなら納得するな

リドと再会したときに違和感がなく会話できたのはそういう事か

リド「準備できたわよ、部屋の真ん中に来てくれる?」

福「わかった」

俺は、リドの指示の通りに俺の部屋の真ん中にいった

リド「ペルファボーレカムビアラツアヴィータコンラミアフォルザ!」

リドが呪文を唱え始めた瞬間、前回とは違い俺の周りで光り出した

福「なんか前にやった時と違うけど平気なのか?」

リド「ええ、私がこの世界に来るときと同じよ」

俺は光とともに何かに引きずられる感覚があった

その瞬間気づいたら,空にいた

福「え?嘘だろおおお」

空から森の中に俺は落下していた

福「転移失敗で、落下死なんて冗談じゃない」

福「ってあれ?俺は生きているのか?」

木のクッションで死なずに済んだようだ

???「キャー!」

福「ん?どこからか叫び声が」

もしかして・・・リドも転移に失敗してる可能性があるな

???「福田!ぶつかるわよ!」

福「やっぱりリドも・・・」

俺の体がリドのクッションになり、押しつぶされた

福「あのーリドさん?その体をどいてもらっても良いか?」

リド「あ、失礼したわ」

リドが俺の体から離れたが、今度こそ死ぬかと思った

リド「ごめんなさい、実は転移はあまりやったことが無くて失敗することが多いのよ」

福「だから、元の世界にも帰るときに失敗したんだな」

リド「コホン、本題に入るけど、特定の条件を達することが出来れば、あなたの人生を変えることが出来るわ」

福「その特定の条件っていうのはどういったものなんだ?」

リド「それは、私にはわからないわ。この世界で色々やってみるしかないわね」

特定の条件がリドにもわからないのか、先行き不安だな

リド「とりあえず、もしモンスターとかがこの世界存在していると危険だから森からいったん抜けるわよ」

福「も、モンスター!?まあ異世界じゃおかしくはないか」

モンスターに遭遇しないように、リドと森を抜けると広い草原が見えた

福「ここである条件をクリアすれば、俺にも幸せが・・・」

リド「ええ、そうよ」

俺は村か何かないか見渡すと小さな村があった

福「なあリド、あそこに村があるからあそこで何か情報がないか聞いてみないか?」

リド「そうね、聞いてみましょう」

こうして俺とリドの人生を変える旅が始まったのであった

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