第四話 静かな朝焼け ―― 夢は過去の花
「眠り病?」
赤井の声が司令室に響く。
それを聞きながら、ミナキは「そう」と頷いた。
「ここ数日、各地で散発している謎の病、原因不明の深い眠りに落ちてしまうという……」
夜眠って、朝起きることができない。
シンプルだが驚異的な病気だ。
「司令はこの原因不明の病気を怪獣ないし宇宙人の仕業と断定したわ」
「なるほど……で、俺達に調査しろと」
合点がいった、そんな表情で腕を組む赤井。
だが、ふと疑問を抱いて首をかしげる。
「そういえば……天凱はどこだ?」
暗闇と光輝 第四話 静かな朝焼け ―― 夢は過去の花
夢、それは過去の結晶だ。
経験した出来事、学んだ知識、閲覧した作品。
そういった情報を組み上げて再構築されるもの、それが夢。
故に人は、夢を過去の花と呼ぶ。
経験を種や水として咲き誇る、過去の花と……。
だが……。
「……これは……」
その日、アズサは不思議な夢を見ていた。
夢を夢と認識する、俗に言うところの明晰夢。
……なのはいいのだが。
「どこだ、ここは……外国の、スラムか……?」
明らかに、自分の知らない風景が広がっているのだ。
わけがわからない、そう戸惑うアズサの前を誰かが通る。
クリーム色の髪を持つ少女だ。
彼女は拳を握りしめると、一人の男に殴りかかっていく。
背中にコウモリのような羽飾りを付けた、屈強な男性だ。
だが少女は物ともせず男を倒し、翼を毟り取るパフォーマンスまでしてみせる。
その瞬間、彼女の上に大量のお捻りが降り注いだ。
「サンキュー! メルシー! グラッチェ!」
おひねりを回収し、そそくさと走り去る少女。
アズサもまた彼女を追う。
すると……彼女は、自宅と思われる家の前にたどり着いたところで、ドアを力強く殴りつけた。
「あと少しだ、あと少し溜まったら、こんな無法地帯出ていける……」
そう呟きながら、ドアを開ける少女。
すると光が広がって……。
「ここだ、ソラ」
「ありがとう紅獅子、アンタ案外優秀なのね」
軽口を叩きながら、紅獅子の後を追うソラ。
その視界に、仰向けのアズサが入り込む。
「朝の走り込みをしていた時に、まだ少し眠いとここの草原で仮眠を取り始めたんだ」
基地外周に用意された息抜き用の公園、そこの人工芝で寝ているアズサ。
その様子は明らかに普通ではない。
草原で寝るのがおかしいとかそういう意味ではなく、冷や汗をかきながら唸っているのだ。
「眠り病の患者と同じ症状か……今のところ、命に関わるような症状は確認されてないらしいけど……」
何分、空気感染なのか接触感染なのか、はたまた人畜共通感染症か水感染か血液か、何一つ分かっていない。
二次感染を防ぐためにもうかつな行動は取れないのだ。
「どうするかな……」
発見完了の報告を送りながら、息を吐くソラ。
その側で、アズサはふと寝言を口にする。
「街が、崩れている……」
悪夢を見ている、そうとしか言いようのない寝言を……。
「街が、崩れている……」
怪獣出現後のように、ボロボロになった街。
扉の向こうに広がっていたのはそんな光景だった。
その中で、茶髪の少女がうずくまっている。
「誰か、誰か助けて……!」
服から露出している手足はボロボロで、何日もさまよい歩いたことが伺える姿だ。
だが、周りには誰も居ない。
災害の中、一人で何日もさまようのは如何に辛いことだろう。
この少女はアズサにとって想像もつかないほどの痛みの中にいるのだ。
「助けてよお……助けてよお……!」
叫びながら、さまよい歩く少女。
その後ろで、物音がする。
誰かが倒れた音だ。
振り返ると、そこには同じくらいの背格好の少女がいた。
「しっかりして、シャノちゃん!」
シャノちゃん、そう呼ばれた人物に駆け寄る少女。
だがシャノちゃんは衰弱がひどく……。
「ごめん……」
最後にそう言い残すと、そのまま目を閉じてしまう。
その体を抱きしめる少女もまた衰弱がひどく、今にも倒れてしまいかねない。
だが……。
「大丈夫ですか!? 救助に来ました!」
空中から聞こえてくる、ヘリの音。
レスキュー隊だ。
彼らのヘリが着地すると、ドアが開き……そして、また光が広がった。
「そうですか、分かりました」
「ん……? 古代さん、何の電話をしてたの?」
スマホをしまう古代に、声を掛けるソラ。
そんな彼女に、古代は笑みを向ける。
「ちょっとね、個人的に支援してるお医者さんがいて、手がかりつかめてないかなーって、でも駄目みたい」
個人的な支援、そう聞いてソラは息を呑む。
古代、その名前を見た時から引っかかっていたが、彼女は名家と名高い家の出だ。
特に古代家は災害復興や救助及び医療の進歩に多くの支援金を出しているという。
そんな家系が支援する医者ということは、恐らく凄腕なのだろう、だがそれでも病気の全貌はつかめていないというのだ。
(古代家……か、思えばもし家に残ってたら、社交界で……)
そこまで考え、ソラは首を振った。
余計なことを考えている場合ではない、今は対策を講じる必要がある。
天才の頭脳を今活かさないでどこで活かすのだ。
そう考え、自らの頬を殴るソラ。
その姿を見ながら、古代は「若いなあ」と笑うのだった。
「ソリア・マキャベルさんです、みんな仲良くしてあげてね」
次に出てきたのは小学校の教室だった。
そこでアズサは目を見開く。
(……私は、他の人の過去を見ているのか……!?)
何故こう思ったのかは簡単、転校生の名前が自分の知る名前だったからだ。
一方、夢の中の教室にも驚愕がはしる。
マキャベル、それはアメリカの軍需企業の名だ。
日本でも帰化した一族が真壁重工という企業を作っており、稀代の天才一族と名高い。
「皆さん、よろしくおねがいします!」
流暢な日本語を喋り、噂に違わぬ天才ぶりを発揮するマキャベル。
だが、生徒達の反応は渋い。
警戒しているのだ、天才にして大富豪である一族の娘を。
それだけならまだ良かったろう。
だが……マキャベルの苦難はこれで終わりではない。
アズサはそれを知っている。
「先生、このテスト……採点が間違ってますよ」
「ああ、す、すまない……」
(……またマキャベルか、天才一族め……鼻持ちならん)
間違っていない指摘なのに、子供が大人に間違いを指摘するというだけで不快な顔をする教師。
「天才一族だかなんだか知らんが、子供が口答えするな!」
「でも、間違っているのはそちらで……」
「うるさい!」
ある時から、彼らは暴力を振るうようになった。
しかも、他の職員にそれを告げても「あなたが悪い」「天才一族だからって図に乗ってるんじゃないか」と言われたのだ。
これだけではない。
「ね、ねえ、良かったらこの後駄菓子屋に連れてってくれないかな……」
「ハッ、金持ちが庶民気取りかよ!」
「天才は天才らしく、天才と遊んでろ!」
(……酷いや、ただ仲良くしたいだけなのに……)
天才だから、金持ちだから、ただそれだけの理由で差別をする生徒達。
「やーい、人殺しの家系!」
「そんな……! 戦闘機が守る命だって世の中には……」
「うるせえ! 口答えすんな!」
「痛い、先生助けて! 助けて!」
家柄を理由に始まる理不尽ないじめ、そして見て見ぬふりをする教師。
それが続いたある日、マキャベルの怒りが爆発した。
「……これまでのいじめ、全部録画してたんです」
そう言いながら、マキャベルは一つの動画サイトを見せる。
そこには、彼女がアップロードしたイジメの光景の動画が百以上並んでいた。
「……警察はもう教室の前に来ています、さようなら」
淡々と、冷静に言い放つマキャベル。
わめきながら連行されていく教師、生徒。
彼女は勝利したのだ。
だが……虚しかった。
何も悪いことはしていない、だからこそ虚しいのだ。
何故いじめられ、何故苦しめられるのか。
マキャベルはその原因が家柄にあると感じた。
だからある日、誰もいなくなった教室に戻って携帯電話を取り出したのだ。
「もしもし……天道のおじさんですか? これからそちらの家でお世話になりたいのですが……」
これが、天道ソラの過去。
伝え聞いていたものの、実際に見るとではやはり違う。
アズサは、この光景を見ながらも一切介入できないことに苛立ちながら拳を握りしめていた。
だが……。
その肩が、ポンと叩かれる。
「悪いことばかりじゃなかったわ」
「天道……?」
「こうして父方の家に世話になったおかげで、防衛大付属高校に進学してアンタと会えたんだもの」
笑みを浮かべ、アズサを抱きしめるソラ。
そのぬくもりに、彼女は夢の中のソラではなく本物のソラだと確信する。
「何故ここに……?」
「私達は、今夢を共有しているのよ」
「思考コネクトシステム、正常! 二人の脳波が一致しています!」
「よし……この選択が吉と出るか凶と出るか……」
体などに問題がないなら、夢に問題があるのでは?
そう考えたミナキは二人の思考を接続することで、夢の中で元凶を探るという作戦を立てたのだ。
もちろん、失敗すれば睡眠し続ける者を二人も抱えることになるのだが……。
試す価値はじゅうぶん有るだろう。
そう信じ、ミナキは祈るように両手を重ねる。
今、運命は夢の中の2人にかかっていた。
「にしても……趣味が悪いわね、人の過去が見える夢か……」
呟きながら、机に腰掛けるソラ。
だが次の瞬間、夢の中のソラが開けた窓から光が広がり、机が消えて尻餅をついた。
「あいった……くないわ、夢だから」
肩をすくめるソラ。
その後ろで、次の過去が再生される……。
「ねえ、忠直さん……子供が生まれたなら、なんて付けたい?」
「そうだなあ……エリーのお腹の中の子は、女の子なんだよな?」
忠直、エリー。
その名前にアズサは愕然とする。
忠直・ガーランド、旧姓は天凱忠直。
そしてエリー・ガーランド。
それはアズサの両親の名前なのだ。
思わず涙を流し、震えだす。
そんなアズサをソラは優しく抱きしめた。
「父さん……母さん……」
声はもちろん届かない、夢は淡々と再生されるだけだ。
「子供の名前は、アズサが良いな」
そう言うと忠直は立ち上がり、エリーへとウインクをする。
「じゃあ、その子供のためにも……訓練頑張って、宇宙からいっぱい土産を持ってこないとな!」
そのまま走り出す忠直。
そんな彼にアズサは手を伸ばす。
「待って! 行かないで、父さん!」
だが景色は歪み……。
(……? さっきと転換が違う、こんなノイズが溢れる形じゃなかった、お腹の中のアズサの記憶だから……?)
訝しむソラの前で、次の記憶が再生される。
それは……玄関口で向き合う中学3年生のアズサとエリーだ。
「なんで……私を止めるの?」
「お父さんは、宇宙でMIAになったのよ!」
宇宙飛行士の父に憧れ、宇宙を夢見るようになったアズサ。
だが……そのちょうど3年前だ。
忠直が艦長を務める輸送艦ストークが火星原子採掘のための航行中に行方不明となる。
MIA……とは言ったものの、事実上のKIAだ。
それがきっかけで、親子は互いに反発し始めた。
「父さんの船を探すためにも、宇宙に行きたいの!」
「そんなの無理よ、あなたも死ぬだけだわ!」
ちょうど、母の再婚によりギクシャクしていたからというのもある。
だから、最悪の事態が起きてしまった。
「やめろ、再生するな……!」
汗を流しながら呟くアズサ。
だがその前で、再生は無情にも続いていく。
「アンタはもうお父さんを愛してないからそういう事が言えるんだ、アンタなんかもうお母さんじゃない!」
叫びながら拳を振るう中学生のアズサ。
その拳がエリーの頬に当たり、後ろによろめく。
そして転倒すると、花瓶にぶつかって……。
「っ……い、いたい……!」
斬れてしまった目を押さえ、血を流すエリー。
その光景に中学生のアズサは愕然とし、アズサは血が出るほどに唇を噛む。
そして中学生のアズサは逃げるように家のドアを開けて……光が広がった。
話には聞いていたものの、実際に目にするのとではやはり違う。
そう考えながらソラは息を呑む。
(……そう、これ以来アズサは怒りを押し殺すようになった、でもそんな生き方すぐに限界が来る、ストレスは体を蝕んで、耐えきれなくなった時に怒りのまま大喧嘩をしては猛省して自己嫌悪……その繰り返し)
泣きながら震えるアズサを抱きしめ、ソラは頭を撫でる。
(アズサは私と同じなのよね……辛いことが有って、家を飛び出して……だから私達は支え合わないといけない……そうしないともう生きれないから、どっちも)
なおも優しく撫でるソラ、そんな彼女の眼前に青空が広がる。
空だけではない、海もきれいな青色だ。
「わあ……ほら、顔を上げて見てみなさい、凄い綺麗な青色よ……」
「……?」
いつもの鉄面皮に戻り、海を眺めるアズサ。
その隣で、少し安堵するソラ。
そんな二人の前を、黒髪の少女が横切った。
牛を連れているところからして、牛飼いなのだろう。
その隣には、もうひとり茶髪の少女も居る。
「ねえ、バティ……」
「どうしたの、オーツー」
オーツー、それが黒髪の少女の名前で、バティが茶髪の少女の名前らしい。
「お姉さまが認めてくれたんだ、君も……」
「……嫌よそんなの!」
何かをささやくオーツーに、バティが怒りを顕わにする。
そんな二人の間で鳴き声を上げる牛……。
その首飾りを見て、ソラは首を傾げた。
「R‘l……」
だが読み上げるより早く、二人の隣の空間が開き、光が広がる……。
そして、次はどこかエグザスベースの司令室に似た部屋に飛ばされた。
モニターには、宇宙から見た地球が映っている。
恐らく宇宙船の中なのだろう。
「何故だ……」
どこかから声がする、恐らくオーツーのものだろう
「どうして宇宙にいるんだ……?」
戸惑いの声とともに、モニターにはしるノイズ。
そして……。
「どうして、地球に■■■■が無いんだよ!」
ノイズまみれの叫びとともに、二人の後ろで自動ドアが開く。
振り返るが広がっていく光により、誰が入ってきたのかはわからない。
だが……一瞬、何か美しい光が混じっていたような気がした。
そして、光が消えていく……。
次に映し出された光景、それは美しい女性がうずくまっている姿だった。
それを見ていると、アズサの胸の中で何かがざわめく。
「……まさか、お前の過去なのか、ガタノゾア……?」
アズサの問いに答える声はない。
代わりに、目の前で女性が叫ぶ。
「違うの、私だって滅ぼしたかったわけじゃないの……!」
叫び、首を振る女性。
その顔はよく見えない。
「私は、私は……!」
尚も叫び声を上げる女性。
その時だ。
「まさかあなたも巻き込まれていたとは」
後ろから声がかかる。
驚愕しながら振り返ると、そこには先日アズサと出会った白髪の女性がいた。
女性は笑みを浮かべているが、ソラは警戒を前面に出して威嚇射撃する。
「夢の世界なら何でもできる、その事に気づきましたか」
「……巻き込まれていたとは、って言ったわね、つまり首謀者?」
ソラの問いに、女性は笑顔でうなずく。
「私はカトル・ククルカン、この夢の世界を同胞に借りた力で作りました、辛い現実を見せた後に何でもできることを示して夢の世界のすばらしさを教えるのが今回の作戦です」
ペラペラと、自慢げにおしゃべりをするカトル。
その表情は誇らしげで、自分が善行を為しているとでも言わんばかりだ。
「何の権利が有ってそんな事を……」
「権利ならありますよ、地球は我らの実験場ですから」
言い切り、カトルは笑みを深くする。
そして……。
「そうだ! 実験場を荒らす敵には、ここで退散してもらいましょうか」
そう言い、翼の生えた巨大蛇に一瞬で変身する。
だが……それに合わせて、アズサもまた夢だからこそできるノータイム変身をし、カトルの口をつまむ。
「ほう、抵抗しますか、何故です?」
「……ムカつく」
精神に直接語りかけるカトルの言葉。
だが、ガタノゾアは問いに答えずにカトルを夢世界の壁に叩きつける。
そして、何度も何度も拳を叩き込んだ。
「ムカつく、腹立つ、ムカつく!!!! 人が抱えてる辛いものを見せやがってえええええええぇぇぇぇぇ!!!!」
叫びながら殴打を繰り返すガタノゾア。
それを見て「うんうん」と頷きながら、ソラはビシっと指をさす。
「その恥知らずに、夢だからこそできるビームを叩き込んでやりなさい!」
「ああ!」
返事をし、ジャンプするガタノゾア。
「「必殺の、錐揉みビームキックだああああぁぁぁ!!!」」
そして勢いよく錐揉み回転キックをすると全身にビームをまとい、カトルの体を貫いた。
……いや。
「手応えがない……! だが、逃げたということは私達の全面勝利だなあああぁぁぁっ!!!!」
挑発するように指を動かし、普段からは考えられないようなキレ方を繰り返すガタノゾア。
そんな彼女の前で、夢の世界が崩れ始め……。
「お、目覚めた目覚めた!」
赤井の声に、アズサは目を開く。
ソラもまた同時に目を開けたようだ。
「眠り病の患者は皆回復したわ、あなた達が最後、ふふふ……どうやら夢の中で本当に首謀者を倒してくれたみたいね」
「メルシーボークー、それにしても……ククッ、いやあ、マジで面白かったな!」
腹を押さえて笑う赤井。
その様子に2人は首をかしげる。
なんだか視線が生暖かいのだ。
「必殺の、錐揉みビームキック!」
「あ、こら、言ってやるなって!」
古代の言葉に思わず顔が赤くなる。
二人してノリノリで叫んだ技名が聞こえていたのだ、寝言で。
思わず二人は顔を見合わせ、ひきつらせる。
そして……。
「「忘れてください!」」
もう思考コネクト装置はついていないのに、仲良く声を揃えて頭を下げるのだった。
次回予告
出ない、エルダーカプセルが出ない!?
どうしたんだガタノゾア!
怪獣も空気を読んでくれ!
えっ……誰だあなたは。
私以外にも……変身できるやつが?
次回 その胸に、夢の翼を ―― 取り戻す自信
じゃあ、あなたも一緒に戦おう!
「ガタノ、ゾア……!」
ベッドから跳ね起き、カトルは羽毛を撒き散らしながら机を蹴り飛ばす。
その顔は少しだけ蛇の名残を残しているようだ。
「何故、何故邪魔をする……!」
夢世界を作り出していた同胞が強制的に夢世界から切り離したことで、死なずにはすんだ。
だが代わりに、同胞の本体とでも言うべき夢世界の壁が大ダメージを受け、崩壊。
これにより同胞は死亡して夢世界は二度と構築不可能になった。
屈辱、悲しみ、義憤。
そういった感情がカトルの中で綯い交ぜになる。
「ああああぁぁぁぁぁっ!!!!!」
叫び、机を放り投げるカトル。
その顔に、先ほどまでの笑顔はなかった。
暗闇と光輝 ―― 人と怪獣と闇の巨神と…… 光陽亭 暁ユウ @COYOTE_U_DAWN
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