第4話 野球の試合
今日は野球部の試合で隣の県まで遠征する。
レンタカーを借りて部員で運転し球場まで向かう。
運転手は学校から支給されるガソリン代を渡されることになっている。
吹かさずに上手に運転できればガソリン代が少し浮くので金欠の俺は運転手を買って出た。
朝6時出発でスタート
前日夜中まで動画やアニメを見ていたため睡眠不足であくびが止まらない。
「あ~眠たい」
5人乗せて運転している俺の車は高速道路に入った。
しばらく運転していると、助手席に座っている一つしたの後輩がイビキをかきながら眠り始めた・・・
はぁ!?ふざけんなこいつ俺が眠い中運転しているのに隣でスヤスヤと眠りやがって!
助手席は運転手の話役を勤めるのが義務だろうが!
起こすことはなかった、俺はタバコに火をつけて運転を続けた。
球場に到着。
イライラして飛ばしてしまったので皆より早く着いてしまった。
もうガソリン代はいいわ
皆も到着し、ウォーミングアップが始まった。
やる気の無い俺はクロックスでランニング、どうせ試合に出ることもないだろうし
キャッチボール、ノックも適当にこなした。
そろそろ試合が始まる。
相手は国立大学の医学部である。
衣山大学の野球部はあまり強くない
俺が1年生のとき全国大会まで行ったが、それっきり駄目だ
沖縄で開催され大学が何割か負担してくれるからお金は安かったが、当時ギャンブルを覚え金欠だったので断った。
今思えばあんな値段で沖縄なんて行けないから借りてでも行けばよかったと後悔している。
そんなわけで試合が始まった。
俺はベンチ、ウチのチームのピッチャーはコントロールが悪くいつも試合が長くなる。
「暇だな、おい倉本デジカメ貸してくれ」
デジカメを借りてズームし相手のベンチを観察する。
もちろん女子マネを
将来医者になるであろう輝いている彼女達を!!
「お、なかなか可愛いな!」
「手を叩いて喜んでるwww」
「おい、俺にも貸してくれ」
いつもこうである。だって暇なんだもの。声なんか出さないよ。
俺にとっての試合なんてただの遠足。
みんなでくる小旅行、でもこれがなかなか楽しい。
試合結果はと言うと2試合とも敗北。
医学部相手に勉強でも野球でも負けるとは・・・
俺は
2試合目代打で出場したが空振り三振に終わった。
ゴミ屑キャンパスライフ! 祥太郎 @namuru18
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