私の素晴らしい日々

傘井

私の素晴らしい日々前編

最近私竹島林檎の生活はバラ色の生活そのもののだった。それはテレパシーという他人が何を考えてるのか分かる超能力を手に入れたからだ。賭け事は連戦連勝、嫌な上司の弱みを握り会社から追い出し、恋愛も意中の相手の心を読んでタイミングよく話しかけて好感度を上げて先日初めての恋人を得た。ああなんて素晴らしい日々、私がこんないい生活を送れるのもあの薬の被験者になったためである。

先日夜道を歩いてると、サラリーマン風の男が私に喋りかけてきた。

「お嬢さん超能力を欲しくないかい」

男は眼鏡をかけて紳士感あふれる頼れそうな中年男性だった。そのためか私はサラリーマン風の男の言った言葉が本当だと感じ、興味津々に首を縦に振って彼にある製薬会社に連れてきてもらった。会社に到着すると会議室に案内され早速サラリーマン風の男は超能力者になれる薬について説明しはじめた。説明を要約すると

1超能力者の薬は実質は服用することでテレパシーを使える人間になれるものだということ。

2この薬を何故開発しているのか明せないこと

3服用するにあたって副作用が起こる可能性があるが、その副作用がどのようなものか現在分かっていないこと

4上の3つの事を全て受け入れる場合だけこのテレパシー超能力が得れる新薬(カルマ)の被験者になれる事

私はこんな簡単な事で人の考える事が読めるなんてと感激し、被体験者の契約書にサインをした。そしてサラリーマン風の男に新薬を100粒渡されそれを一気に水と共に飲みほした。飲んだ直後に眠気に襲われ、起きると家のベッドに中にいた。気分は本当に最悪な気分で、自分が何がなんだか分からなくなっていた。このまま自我を保てなくなると感じた私は家にある自分の情報に目を通して心を落ち着かせた。この状態は3日程続いたが4日目には体調が悪かったのが嘘だったように回復した。そして気分転換にと外を散歩してると、対面におじいさんが歩いてきたそうするといきなり脳に直接話しかけれるように声が聞こえてきた。「かわいい小娘」だと。私は一瞬で理解した。これは完全に私は今人の心を読むとってるんだと。そのあとも歩く他人達の声が聞こえてきた。大抵どうでもいいこと考える奴がほとんどで私はとても滑稽な気持ちなった。

そして気分を良くした私はフリーターだったため、その日のうちにこの力を使って偉そなスター姿の親父の心を読んで弱みを握り、そいつが幹部をしてる大手企業に入社することになった。

そこでの私はもう人の弱み握りまくりすぐに若手のエースに君臨し、恋人を手にし順風満帆な生活そう素晴らしい日々を手に入れたのだ。


だがこの素晴らしい日々は私が薬を服用して90日目の昼から崩壊し始める




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私の素晴らしい日々 傘井 @ogiuetika

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