概要
魔法で人は殺せない。でも、本当にそうだろうか?
短編連作です。シリーズのインデックスはこちら:
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888696470
彼の名前はダベンポート。仕事は王立魔法院の捜査官。
今回の任務はバルムンク卿の奥方が自室で爆殺された件の捜査に当たること。
バルムンク夫人は少々影のある人物だったが、流石に貴族が爆殺されたとなると当局としても黙っている訳には行かない。
爆殺となればこれは本来騎士団の領域だ。魔法院の出番はない。だから彼は渋ったのだが、王立騎士団の中隊長、グラムはこれが絶対に魔法によるものだと言い張っている。
一方、ダベンポートの見解も爆弾による爆殺で揺るがない。
魔法で人は殺せないのだ。
そう言う訳で、彼は嫌々ながらもグラムと共に捜査に乗り出したのだが……
人の心の持
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888696470
彼の名前はダベンポート。仕事は王立魔法院の捜査官。
今回の任務はバルムンク卿の奥方が自室で爆殺された件の捜査に当たること。
バルムンク夫人は少々影のある人物だったが、流石に貴族が爆殺されたとなると当局としても黙っている訳には行かない。
爆殺となればこれは本来騎士団の領域だ。魔法院の出番はない。だから彼は渋ったのだが、王立騎士団の中隊長、グラムはこれが絶対に魔法によるものだと言い張っている。
一方、ダベンポートの見解も爆弾による爆殺で揺るがない。
魔法で人は殺せないのだ。
そう言う訳で、彼は嫌々ながらもグラムと共に捜査に乗り出したのだが……
人の心の持
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!仮想ビクトリア朝に這う黒い影。その正体を、王立魔法院捜査官が華麗に解決
夫人爆殺事件。
およそ、魔法とはかけ離れた死因解明に呼び出されたのは、
王立魔法院捜査官・ダベンポート。
知己の、王立騎士団中隊長・グラムの導きで現場となったバルムンク邸に到着するところから物語は始まります。
いくつもの縛りの上で展開される、厳然たる魔法。
科学が構築した、スチーム技術。
ビクトリア朝の格調高い世界、アイテム、システムの中に息づく、二つの法則の狭間で起きた事件を、
ダベンポートが泥臭くも、スマートに解決します。
指を鳴らせば発動する魔法世界ではありません。
推理や捜査は、地道な積み重ねの上で粛々と行われます。
だからこそたどれる、人の尊厳と法則の道理が込められた世界です。…続きを読む