受話器の向こうに無音の足踏み。巨影はリアルか、メタファーか。
- ★★★ Excellent!!!
この小説は面白い。村上春樹の小説が面白いように。
作者が書いてきたもの、読んできたものが、心地よく乾いた語り口を、底の知れないキャラクターを、先の気になる物語を象っているのだと思う。
しかし作者は村上春樹ではないだろうし、かと言ってハルキストかどうかも分からない。
分からないことは語るべきではない。
語るべきは分かることだけだ。
この小説は面白い。村上春樹の小説が面白いように。
あとおまんの小説がすこでごわす(薩摩)