物語の舞台は大災害『怪獣』に襲われた町。
その町のアパートの一室にて、今まさに避難しようとしてる一人の老人が主人公です。
『怪獣』が放つ轟音と、奴がこちらへ向かってくることが確かな地響きは、彼の人生の終わりを、いえ、彼や彼が愛した人が生きてきた世界そのものの終わりを思わずにはいられません。
しかし――!!!
ここから先、冷えていたはずの手が熱くなってくる展開となります。
そして、その熱くなった手をギュっと握りしめ、各々の魂からの声援を彼にかけたくもなってきます。
さあ、彼が下した決断を……彼の愛と勇気を、皆様、是非ご覧になってください。
作者様の発想力の素晴らしさにも驚かされますよ。