自称常識人の危険人物。槻影さんらしい主人公。

主人公エンドの「生きる」ために手段を選ばないポリシーとそれに振り回される周囲。という自称常識人の危険人物の主人公は槻影さんじゃないと書けないなと、毎度驚かされます。

主人公エンドは生き残るために手段を選ばないクズとも言えるんだけど、大胆かと思えば思慮深く、吸血鬼として血の美味しさを力説するかと思えば人間としての感覚を失わない。そのアンバランスさが非常に魅力的です。

応援したくなるというよりは、彼が生き抜けるのか、その行きつく果てはどこなのか、今後どれだけの他人の人生を狂わせるのか。最後までそのアンデッド生を追いたい、と思わせてくれます。

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