力を手に入れてもここまで報われない主人公は数えるほどしか知らない。

幼い頃から一緒に育った二人の少年少女。
しかし運命は二人が共に生きる事を許さなかった……。

剣聖となった少女はその半身である少年と離れてしまった悲しみから壊れ、勇者にその「身」を捧げる。

それを裏切りとして、少年は少女への想いを捨てた……。

心に深い傷を負いながら村を出た少年はあるパーティの少女と出会い、心を通わせるが……。

◆◆◆

次から次に襲いかかる「ドン底」!

その中でスキルを会得するものの、現状で世界の根幹に関わる勇者や剣聖程のスキルでは無かった。
そして……この世界は「力」が全てなのだ。

そして、剣聖や勇者より遥かに劣るこの「力」でシーナは命を削りながら戦って行く。
「力」を授けた女神を憎みつつ、しかしその「力」に縋って。



だがそれがいい!

限りある命の炎を燃やし傷だらけになりながらも数々の困難を乗り越えていくその姿は、さしずめ儚くも燃え尽きる寸前の蝋燭の炎のように美しく、他の何よりも気高く耀く……。

願わくば、その未来が切り開かれん事を……。



コメントとして投稿させて頂いた文章を一部使わせてもらっています事をお許し下さい。

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