主人公は元宮廷魔導師見習いのイリヤ。
高難度の魔法を使いこなし、最高難度アイテムの作成までもサクッとこなすが、国に使い潰されるのが嫌で契約悪魔で地獄の王であるベリアルと自分の死を演出して国を飛び出した。それが始まり。
イリヤはこと魔法に関しては天才的ですが、それ以外は天然風味トラブル体質、恋愛方面は小学生並。
美麗な悪魔もカッコイイ騎士も天才魔導師(※魔法オタク)もみんなみんなスルー。
自然と周りに人と悪魔が集まってきますが逆ハーレムなのに全くそれを感じさせません。
そして主人公イリヤも周りのキャラもとても魅力的で、その世界観と共に惹き込まれます。
因みに私はエグドアルム皇太子殿下側近のエクヴァル君推しです!魔法はあまり使っていませんが、その強さと頭脳明晰な出来る男。カッコイイのです。
イリヤに想いが届く日が来るといいなと絶賛応援中です!(※多分無理)
作者様が悪魔好きだからか悪魔はとても丁寧に魅力的に書かれていて、いつの間にか天使より悪魔がいいような気持ちになります。
悪魔布教ではありませんが、天使推しの人にも是非読んでいただきたいですね。
是非ご一緒に宮廷魔導師の世界へ
カクヨムのマイページを開いて、この作品の更新があると嬉しくなります。
魔法、悪魔、モンスター、ファンタジー感たっぷりで世界観もよくできてます。
でも、この作品を読む決め手になったのは、実は作品紹介の「カップングについては読者の皆さまの妄想にお任せしております」という一言。
もちろん各作品の作者様方がおすすめされるカップリングも理解できますが、自分の推しがないがしろにされると悲しくなってしまいますよね。
魅力的な登場人物が多い中で芯をくわないように描くのは大変だと思いますが、ものすごく安心して読むことが、ニヤニヤとイリア嬢を愛でることができます!
ちなみにわたしの推しはベリアル様です!!
清楚で大人しげで丁寧な、見目麗しい貴族娘「風」な宮廷魔導師。
実は彼女には誰にも言えない秘密がありました。
家庭的な雰囲気を持ち(でもお料理と裁縫は結構苦手な)お嬢様に見える彼女、実は強大な力を持つ悪魔を使役する「魔女」だったのです!
某海外ドラマ風に書いてみた♪
健気で儚げな美女(ぼん!きゅっ、ぼん!でわ無い、ストンストンストンだけどな)
だけど実は凄腕のモンスターハンター(中級以上のドラゴンに限るみたいなー)
そして門外不出の禁術とされる攻撃魔法の使い手で薬師として一流で、しかも
マジックアイテム作成(属性付与)までもこなす素敵な魔女様♪
質の悪い狒々爺から逃れる為に事故死を演じて他国に逃げます。
夢だった魔法アイテム職人になろう!としますが、さてそんな枠に収まらない!収まるわけもない冒険譚が今始まる!
(ドウシテコーナッタ??ゲセヌ)
作中でも何度か参考書籍を紹介されていますが、それ以外にもファンタジー辞典などを読み込んでしっかりと世界観を作られているように感じます。
大きなところでは詠唱や悪魔の遇し方、細かいところではソーマやアムリタなど(エリクサーは定番でもこの辺りはなかなか見ませんよね?)。
そういった部分の描写を会話や行動の間に差し挟み、話の流れを損なわないので非常に読みやすいです。
主要なキャラクターもしっかりと書き分けられており、それぞれの行動ロジックの中で好き勝手に動き回っているように感じます。ドラゴン狩りへのイリヤとベリアルの思惑とか「こいつら自由だなー」って感じで。あとは召喚された中級悪魔のテノヒラクルーと、実は濃い個性なんてところも好きですね。こぼれ話も良い。
口当たりはあっさりなのに、濃厚で奥深い世界。いかがでしょうか。
レビューを書いてみようと思います。
権力闘争とマネーのための鴨だった社畜(国畜?)が新たな人生のために国を出て生活を始めるお話。
主人公は最初からすごいけど、まあまあすごい程度だったのが、お話が進むたびに読者がこいつやばくないか?と思い始めるのです。主人公以外もキャラクターが濃くて、しかししつこくないのです。濃いキャラクターは大概描写が大げさになりやすいので。
作者さまの文章力は投稿小説の中でも特別読みやすいなあと思います。文章にリズムがあるので、字面が詰まっていても目が滑らないし、単調さを感じないので飽きません。昨今のラノベでは珍しいのでは?
トップのオススメに出ていたのを何気なく読んで見ただけだったのに運命の出会いとはこれのこと。
美しい魔法詠唱と悪魔への愛が迸る良作だと思います。皆様も是非。