夢を描くことは罪ですか?

作者 齋藤瑞穂

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★★★ Excellent!!!

あの有名な収容所にたとえられるほどの凄惨な労働環境。
その中で、ある偶然の出会いが少年たちを前へ進ませた。

夢を持つことを禁じられた世界で、夢を持った少年。
小さな少年の世界を支配していた絶望をも、少年の「夢」は突き動かしていく。
二人の少年の語らいが、作品を希望ある明るい世界にしてくれます。

シンプルなストーリーラインの中に、大切なテーマが凝縮されているのを感じます。
後味爽やかなハッピーエンド。おススメです!

★★★ Excellent!!!

アウシュビッツ収容所と呼ばれる紡績工場で働く少年が主人公のお話です。ここでの日々は厳しいもので、労働者は名前ではなく番号で呼ばれ、常に監視の目が光っています。ある日、少年は同じ労働者の一人である青年と出会います。彼とともにこの収容所からの脱走をすることとなるのですが……。
「夢を描く」ことさえ許されないような周囲の絶望感、それに抗おうとする少年たち。綴られる物語の勢いにぐいぐいと作品世界に引き込まれました。作中に出てくる数字の意味を考えるというもう一つの仕掛けもありますので、そちらもぜひお楽しみください。

★★ Very Good!!

 読んでいて、何枚かの写真を思い出した。百年ほど前のアメリカ合衆国で、ルイス・ハインが撮影したものだ。
 同国で児童労働が禁止されたのは1938年である。ハインが撮影したのはその数十年前だ。虚ろな顔をした、十代にもならぬ子供達が胸を打つ。
 翻って、本作で描かれる紡績工場も子供(や、社会的弱者)を文字通りに搾取している。本作には事実を暴露するジャーナリストなど存在しない。主人公達が全てを解決せねばならぬ。
 彼等が理不尽さの権化をどう乗り越えていくのか。詳細本作。

★★★ Excellent!!!

『アウシュヴィッツ収容所』で強制的に働かされている少年と仲間の絆を書いたストーリーです。

とてつもない厳重な収容所に耐え切れない彼らは脱走を試みる。

作風的に暗い印象が見えますが、最後に待ち受けるのはハッピーエンド。

毎週必ず金曜日に更新してくれるので、前回を忘れることなく読むことが出来ます。

読むと気になる彼らの物語、あなたも一緒にどうですか?