以前に読ませて頂いた作品もそうでしたが、自分にも子供がいて、我が子を腕に抱く幸せを知っているからこそ、母に抱いてもらえなかった、洗礼所に連れていかれた赤子のことを想うと本当に胸が苦しくなります。
童話の様な優しい語り口だからこそ、この残酷な運命が際立っていますね。
堕胎については人それぞれの事情はあるかと思いますが、親の身勝手な理由によるものもたくさんあります。この作品は教科書に載せてもいいくらいだと本気で思いました。
この物語を読んで、ぜひともこの悲しい命が失われる選択をしないでほしいですね。
素敵な作品をありがとうございました🙇✨
作者からの返信
コメントありがとうございます!
心情や状況にいろいろ思いを馳せていただけて、とても嬉しいです。
この話だけでは主人公の事情はほとんど分からないんですが、その行為の冷たさが感覚的に伝われば良いなと思いました。
>この作品は教科書に載せてもいいくらいだと本気で思いました。
ひゃー、もったいないほどのお言葉!
こういうことについて、老若男女問わずちゃんと知る機会は必要ですね。
丁寧なご感想、ありがとうございました!!
こんばんは。
その経験がないので、想像でしか語れません。でもそこにある感覚が、とてつもないものだろうとは思います。
いま。
きっとこうなのだろうと、様々な語句を駆使して表現しようと試みました。
けれども全て消しました。
そうではないのだと思いました。
それでも強いて、感じたことの方向を示すなら、痛みと虚無感。
どんな感情も突き詰めれば果てしない深奥に通じます。その中でこの二つは、たしかに宇宙のような暗い彼方へと沈んでいくように思います。
遠い、ですね。「私」から見た、なにもかもが。
在りし日も、在るやもの日々も。それを読む、私(須能)も。
私のような未熟者に言えることは、なにもありません。
ただ、ただ。暖かい光が「私」の行く先を照らすように、祈るのみです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
彼女がこの選択をするに至るまで、いろんな葛藤や迷いがあったのかもしれません。
やむを得ない理由や、どうにもならない状況があったのかもしれません。
だけどどんな背景があれど、等しく事実はのし掛かってきます。彼女にとっては、闇に覆われた無音の世界に沈んでいられた方が良かったと思えるほどの事実が。
今すぐには難しいでしょうけど、いずれまた進んでいった先で、陽の光の下で温もりを抱ける時が訪れれば良いですね。
語り口にとても奇妙で不思議な感覚を感じました…まさかこのようなラストとは…
この女性はどのような状況になってこうなったかは分かりませんが、何であれ、ひとつの命を手放すことはとても勇気が必要だろうし、悲しみが常につきまとい、苦しみとも戦わないといけないんだろうなと思います。その感情がとてもリアルに伝わってきました…
作者からの返信
コメントありがとうございます!
夢オチということが絶望、みたいなラストでした。
オマージュ元の『銀河鉄道の夜』の雰囲気を借りて、その行為の冷たさと哀しさが表現できたかなぁと思います。
どんな事情でも、必ず傷は残りますね……
お読みいただけて、深く感じ入ってくださって、とても嬉しいです!