敗者必滅の武将であるが故にTRPGに惹かれる

冴えないオタク大学生の元に織田信長が転移してくるところから物語が始まる。由緒正しいオチモノフォーマットである。
そして、信長以外の歴史的人物が、それぞれ違った方法で現在に登場し、TRPGにハマっていく。何故なら、TRPGには勝ち負けがないからだ。
ここに、この作品の魅力がある。
また、作者には充分な歴史的教養があり、歴史的人物のTRPGのプレイスタイルに説得力がある。
ストーリーは、TRPG初心者の信長がゲーマーとして成長するだけの単純なものではなく、より大きなバックグラウンドがあり、タイトル回収までの展開が見事である。

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