第9話 フォースの名手エカテリーナ誕生か?

「エイッ! エイッ! エイッ!」

と、ひたすら頑張る

王女エカテリーナの掛け声に、

フォースの指導教官に

選らばれてしまったヨハネは、

「はァ~・・・!」と、

深いため息をもらすのであった。



「どうじゃ、ヨハネ、私のスジの良さに

まいったか!

すごいなァ~! 私のフォースは

目に見えない速さで

飛んでゆくようだ。


まったく見えない!


でも侍女たちが、次々と

笑い転げて、倒れて行く。

ああ、何という破壊力であろう・・・」



「姫さま、誰もあなたの思考には

ついて行けません」

と、ヨハネはひとりつぶやき、

教官に選ばれてしまった不幸を

嘆いた。



一方、エカテリーナは、

「アシュラさま、もう少しの

辛抱です。

私、エカテリーナが

光の戦士になって

かならずあなたを

迎えに行きます」

と、飛び跳ねながら

叫んでいた。


ついでに

頭にリボンをつけていたので

「リボンの騎士、参上~!」

とポーズをとる練習に

余念がなかった。


「ところでヨハネ、

あと何日ぐらい練習したら、

光の戦士の称号を

もらえるかな?」



ヨハネは

何も言えなった。



フォースがまったく無いから

見えないのだが、

なぜか姫は

自分のフォースは

見えないほど速いから

見えないと思っていたのである。

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「光の天使」神界編 来夢来人 @yumeoribitoginga

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