第8話 王女エカテリーナの願い
「姫さま、大変でございます!
急いでパーティードレスに
着替えてください。
今日、正式に
姫さまと皇子さまの御婚約を、
帝さまのご結婚披露パーティーで
発表されるそうです」
「乳母や、今なんと申した?
私が誰と婚約するのだ?
アシュラさま以外の殿方とは、
私は絶対結婚しないと
宣言したはずだ。
さがれ!」
「姫様! いい加減に
おあきらめください!
アシュラさまとは絶対、
ご結婚できないことは、
誰もが知っていることです。
アシュラ様は、
女神として覚醒され
今日、王様とご結婚なさるんですよ。
もう光の戦士に
もどることはございません。
そんな無理は
おっしゃらないでください。」
「だからと言って、なぜ私が
アシュラ様以外のかたと
婚約しなければならないのだ。
私はまだ女神になってはおらぬ。」
と、言うと乳母に
大事にしている人形を
投げつけた、
しかし間もなく、
別の考えが浮かび、
嬉しそうに乳母に
話し始めた。
「乳母や、良い方法を
見つけたぞ!
私が女神ではなく
神になればよいのだ。
強い神になって、
私がアシュラさまを
むかへに行けば
良いのだ。
そうだ!それが良い!
これから帝さまのところへ行き、
お願いする。
帝さまは、今年の私の誕生日に、
どんな願いでもひとつ
聞いてくださると言ったのだから。」
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