(くわばららむだ)と申します。 懐かしいって感じだったり、時代遅れだったり、一世代前の作品やってます。よろしくね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…
「月は綺麗ですか?」という題名自体が、物語の「導」なのでしょう。その題名に照らされて、物語はエンディングに向かって滑らかに進んでいきます。前編ではゆったりとした丁寧語で語られる一人称が、漱石の言…続きを読む
前編を読んで、後編に進んで、もう一回前編を読み直して、一回目に前編を読んだときと、二回目に前編を読んだときに感じた月の美しさは、少し違っていた気がします。静かで美しく、優しい愛の物語だと感じました…続きを読む
静かな語り口で紡がれた、綺麗な話です。以下、もしかしたらネタバレに通じるかもしれない気づきを書きます。主人公の視力については前編の半ばに仄めかしてあるので、読み手にも分かります多分。人物二…続きを読む
夏目漱石の名訳……と語り継がれるエピソードを軸に、触れたら壊れてしまいそうなか細い『光』を少しずつ手探りしていく抒情豊かな作品だった。自分の頭の中で想像したところの月を自力で確かめる瞬間は本人にし…続きを読む
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