カクヨム作者はカク語りき
相内充希
「家政婦ララと銀河の秘密 ~ダディとララの汚屋敷ピカピカ大作戦~」について語ってみた
これは湊波さんの自主企画『カクヨム作者はカク語りき』に参加したものになります。
カクヨムでは2つしか作品を上げていませんので、今回は完結している
「家政婦ララと銀河の秘密 ~ダディとララの汚屋敷ピカピカ大作戦~」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887707135
について語ろうと思います。
この物語は2つの自主企画参加作になってまして、
1つは私自身の企画
テーマ【掃除・片付け・大掃除】の新作 1万字以内
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054887565817
もう1つは冬野ゆなさんの企画
【お題】盗まれた偽物の宝石【アンソロジー】
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054887569639
どちらもいわゆる、テーマに沿った物語を新しく書きましょうという大喜利企画です。
はじめ、多忙なため自分で企画に参加するつもりはなかったのですが、冬野さんの企画概要にあった「なぜ偽物の宝石が盗まれることになったのか、その謎を解き明かしてください」という一文を読んだ瞬間、脳内でアニメーションが流れました。
オープニングからエンディングまできっちりで、「あ、できた」という、なんともあっさり生まれた作品です。
時間を置いたら忘れてしまうので、大慌てで書き留めました。
さて、この作品を仕上げるにあたって困ったことがありました。
この映像、どうやって書いたらいいんだろう? と。
最初、ララの一人称で書いてみました。謎が謎ではなくなり、没になりました。
次にブラーナの一人称で書いてみました。途中までは良い感じでしたが、やっぱり一人の視点だと書けない部分が出てきました。
これは三人称で書くしかありません。
ざっと書き上げましたが、困ったことに1万字を余裕で越えたため、ガツガツ削って何とか仕上げます。
自分の企画を外せばよかったんですけどね。なんとなく課題!って感じだったのでこだわってしまいましたが、普段はなかなかできない「読者の想像の余地」ができたんじゃないかな、と思います。
では続いて、質問事項にこたえていきたいと思います。
Q・キャラを作る際に工夫した点はありますか?
作るというより、今回は勝手に生まれました。
私は基本的にストーリーより先にキャラから作りこみます。それがどんな人物なのかしっかりできていないと、投げ込まれる事件などの対応がぶれるからです。
ストーリーを作るときは、私の場合まず大雑把な枠組みとラストだけが決まってる状態ですが、この人物はどうやってそこまでたどり着くんだろうというのが、キャラによって変わってくるんですよね。
今回できたキャラは、勝手に自己紹介をしてくれた感じです。
さすがになかなかない事態でした。
ちなみに、メインキャラの中で呼び方を工夫したのはマミだけです。オチでそうゆう意味か! と思ってもらえたらなと思って付けましたが、うまくいったでしょうか。
Q・タイトルで工夫した点はありますか?
2つの自主企画との兼ね合いから、両方のテーマが入るタイトルをと考え、「家政婦ララと銀河の秘密 ~ダディとララの汚屋敷ピカピカ大作戦~」になりました。内容は突き詰めると実は重いのですが、さらっとコミカルに感じられるといいなという意図のタイトルです。
もし企画を考えないなら、「家政婦さんは宇宙を翔ける」みたいな、短めのタイトルにしたと思います。
Q・物語独自の設定にこだわりはありますか?
最初に意識したのはSFとファンタジーの融合です。
宇宙船に乗りながら、魔法があったり、おうちがクラシカルで、所々アナログだったり。
イメージとしては初期のドラゴンボールみたいで、この作品に限っては、脳内のキャラも宇宙船も建物も鳥山明先生の絵で動いていました。
自分の企画が1万字以内だったので、表現をがっつり削って最小限になっていますが、なぜララがそんなことできるの? マミはどうしてこんなことになったの? と想像を膨らませていただけたらな、と思います。
Q・物語の構成に工夫された点はありますか?
少ない字数で3日分の出来事を書くのは難しかったですが、一応起承転結形式で、段々ブラーナの雰囲気が柔らかくなるように気を配りました。
また、片付けがテーマのためプロのブログをざっとめぐり、手順などおかしくないようにしました。
本当はブラーナは、亡き奥さんの教育のたまもので水回りだけはきれいにしていて、ララに褒められるというシーンがあったんですけど、今回泣く泣く削りました。
Q・物語のテーマは何でしょうか? 裏テーマはあるでしょうか?
表のテーマは「心」です。
裏のテーマは「家族」です。
基本テーマはもちろん「お掃除」ですが、裏テーマはラブストーリーであり、ファミリーストーリーなんですよね。
ララの緊張とか、期待とか。
あえてほとんど触れなかったマミの気持ちとか。
真実を知ったブラーナはどうするのか。
あちこちに描写を散りばめつつ、ズバリにならないよう気を付けました。
伏線て難しいですね。
Q・物語に出てくる小物に工夫した点はありますか? (武器、服装、食べ物など)
ララとブラーナの身に着けているものにはこだわってます。
また、人格のある宇宙船に乗ってるのに箒を持ってたり、スイッチひとつで解決しそうな所を手作業にしたり。アナログとデジタルをできるだけミックスさせました。
本当は料理の描写も細かく書きたかったところです。
余談ですが、あの宝石を人工的に作る技術を作ったのは、アクセサリーデザイナーでもあったマリィだったりします。
Q・地の文に工夫している点はありますか?
漢字、カタカナ、平仮名のバランスは常に気を付けています。
今回字数制限があったので、漢字が多めになりやすいため、言い方や表現を変えるなどしています。
Q・物語独自の固有名詞に工夫している点はありますか? (漢字の組み合わせ? カタカナ? 読者に理解してもらうための工夫は?)
今回は難しいSFやファンタジー用語を使わず、独特の名前をあえて付けないことにしました。
惑星の名前は神話からとったものが多いと思ったので、女神の名前からとったくらいでしょうか。
Q・その他、語りたいことがあればご自由にどうぞ!
オール脳内映像で生まれた作品ですので、読んだ方にも映像が浮かんでくれたらうれしいです。
そのうちPVか何か作ってみたいですね。
なお、せっかく1万字以内で収まったので、カクヨムWeb小説短編賞に参加してみました。残念ながら、まだ評価ゼロなのですけどね。
もしちょっと読んでみようかな? と思いましたらぜひご覧ください。
ハートぽちっと押してもらえたら、とっても喜びます。
家政婦ララと銀河の秘密 ~ダディとララの汚屋敷ピカピカ大作戦~
カクヨム作者はカク語りき 相内充希 @mituki_aiuchi
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