待ってました!
- ★★★ Excellent!!!
※前作を読んだ後に、こちらを拝読しました。
幼なじみが居なくなった。
小さい頃からずっと一緒で、いつしかお互いが異性として顔を合わせはじめたころに。
本作の主人公は、前作のとどこか似かよっていて、頑固なのに素直な青年です。
そして幼なじみは、主人公の世話が好きでした。
毎朝起こしてくれていたのに、今は一人で起きれる。
いなくなって初めて気がつくことが、彼にはたくさんありました。
そんな悩める「彼ら」に、親友が紹介したのは、ギャル風の女子高生と、ネーミングセンスが抜群な喫茶店を営む姉。
待ってました! と言わんばかりに、読んでいて胸が踊りました。
前作のメインキャラクターは、スピンオフでは無敵。それを体現するように、彼女は主人公たちの悩みに対して、優しく紡いでいく。
そして、主人公は、運命を背負う覚悟を決めることが出来たのです。
儚く切ないお話。なのに、スピンオフならでは特徴を存分に生かしてくれているから、読んでいて希望が持てる物語。
素敵なお話をありがとうございます。
にぎた