第4話
「でね、ここのじくが、こーなってるからー、」
ティアが話している途中で、コンコンとドアがノックされた。
「はーい、どうぞ」
刺青の男が返事をすると、オードヤックが入ってきた。
「アンドリューさん、ティアくん、今、いいかな?」
刺青の男、アンドリューは「いいですよ、もちろん。そこに座ってください。」と言ってニッコリと笑った。
オードヤックはティアの隣に座り、もらった招待状を渡した。
「なぁにー?これー」
「いや、悪戯だと思うんだけどさ、クリフォネアサーカスに謎に招待されてさ、ティアくんも行かない?」
「さーかす?行きたい!」
ティアは目をキラキラさせて言った。すると、アンドリューが「そのサーカスの噂知ってて、言ってます?」と低い声音で言ってきた。
オードヤックは不思議そうにアンドリューを見て、「どういうこと?」と聞くと、アンドリューははしゃぎ出す
ティアを座らせて、話し出した。
「噂なんですけど、確かそこのサーカス団員って、そこの組合が貧しい子供を誘拐して無理やり使わせてるって話ですよ……」
「え……?」
オードヤックは呆然とした。
「ねぇ、あんどー?なんて言ったの?」
アンドリューは意味のわかっていないティアの頭を撫でながら、オードヤックに「でも、行ってみる価値はありますね」と興味深そうに言った。
現象捜査部部長オードヤックの推理 神崎カルキ @karuki_095
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