第3話

ーー捜査部2課会議室


「ねーえ!このきょうりゅー、なんてなまえでしょーか!」

「え?ん〜…ティラノサウルス?」

「ぶっぶー!ディプロドクスでしたー!」

「へぇ、確かすごく大きいんだっけ?」

「そー!くびがながーくて、かっこいいの!」

バニーパープのヘアピンをこめかみにつけた見た目は18歳くらいの男の子と、その子を優しい目で見つめているチャラそうな見た目、腕には刺青が彫ってある男が話している。

「ところでティア」

「んー?」

本を見つめていた男の子、ティアは呼ばれた方を向くと、男は紙を一枚机に置いた。

「なにー?これー」

ティアはそれを手にとって不思議そうに読めない文字を見つめる。

「ああ、ティアはまだ習ってないんだっけか。じゃあ僕が読み上げるね。」

男はティアから紙を受け取り、優しい声音で読み上げる。

「今日のご依頼:最近流行っているゲーム、スーバ二レッグをプレイしたうちの何人かが、その後行方不明になるという事態が発生しています。調査してください。だって」

「すーばにぃれっぐ?って、あれでしょー?バニーパープの会社がだしたー、あたらしいゲーム!」

ティアは嬉しそうに話し出す。

「そうだね、こないだ一回遊んだもんね。」

スーバ二レッグは、ゲームセンターに設置してあるゲームで、足を使ってリズムをとりながらフルコンボを目指すゲームで、その新鮮さから、ゲーム機体の前には沢山の子供が並んでいる。

「あれ、ちゅーどくになりやすいきがするー。」

「どういうこと?」

「あのゲーム、ちゅーどくになりやすいようなさいみんがねーしかけられてた。」

「……なるほど。その構造について、詳しく話せる?」

「うん、」

男の顔は険しくなり、ティアの話を真剣に聞き出した。

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