すんなり読めて、読み終わってから次第に満足感が広がり、やがて心地好くくつろげる上質なスコッチのごとき作品。小生意気な助手はピート香だろうか。依頼人は極上の大麦で、依頼人の祖父が樽だろう。そして、主人公は醸造元。
霊の見える占い屋シリーズ。すぐ読めます、愛沢様らしく最後はしっとりと締めてくれます。答えは……お楽しみに!
おじいちゃんは亡くなっているわけですけれど。時を置いて孫娘に思いが伝わります。孫娘もおじいちゃんが大好きという、ファンタジックなイメージのやさしいミステリーです。
短い中にキャラや謎、うんちくなどが、きれいにまとまっていて読みやすく、楽しかったです。安心して読める佳作という感じです。