猫は次元を超えて悪夢を見る 4

______。



…………。



___ん!



……?



『シロさん!』


!!


『か……かばんちゃん……?』

『急に黙り込んで、まったく動かなくなっちゃって……どうしたんですか?』


動かなく……?いや、そんなはずは……だって、俺はさっきまで……


……さっきまで?あれ?俺、さっきまで何してたんだ?

ような気がするんだが、不自然に記憶がぼんやりしているというか……


『……シロさん?』

『あ、ああ……ねえかばんちゃん……変な事、聞いていい?』

『え?は、はい……』

『俺、さっきどこかに行ったりしてなかった?』

『いえ……ずっと僕と一緒にいましたよ?』

『……そっか』


うーん……変な夢でも見たのか?でも、それにしては妙な感覚だ……


『……何かあったんですね?』

『あった……って言うべきなのかな?どうもさっきから記憶が混乱しててさ。本当に何かあったのか、自信が持てなくて……』

『どういう事でしょうか……もしかして、フィルターに何か異常が……?』


フィルターの異常……だとしたら、もっとこう、目に見えるレベルで何か変化が起きると思うから違うかも。

しかし、そうでないとしたら一体____


『シ、シロさん!』

『ん?……ッ!』


な、何だこの黒いモヤモヤ……!?


「無事に元ノ世界に帰られたようで巣ねぇ?」

『だ、誰だお前!』

「今思い出す必要ハありません。またコチラの世界に迷い込ンだらもう一回ぶっ飛ばすケどね」


?て事は、この記憶の混乱はこいつが原因か?

ていうか、コチラの世界って……この感覚、恐らくは……


『……俺はさっきまでそっちの世界に飛んでいた。そしてたぶん、お前とも戦った。覚えちゃいないが、そういう事だな?』

「ご明察。あなたとってモ強かったね?しか死、当分の間はコチラに来られないようにちょっとしたカギをかけましたのデ」


って事は、永久に出禁になる訳じゃないって事か……


『……何でそんなに来てほしくないんだ?外の世界との干渉は避けたいとか?』

「ん〜、逆ですyO。今コチラ、というよりあんたが迷い込もうとシた世界は色々乱れていまして。次に迷い込めばアナタも世界の一部にされちャうので」


一部って、強制的にその世界の住人にされるって事か……?


「何はともあれ、事が片付イた頃には記憶もすっ木りしますぉ。そうなったら



ま た ア ソ び ま し ょ う ね」



“ヒッヒッヒヒヒヒ火__”



……気配が消えた。一体何だってんだ……


『シロさん……』

『……あいつが誰なのかハッキリとは思い出せない。けど、俺はあいつと戦った時に少なくとも負けはしなかった。もしやられてたら、ここにはいないだろうし』


勝った、とも言い切れないが、少なくともこの空間に干渉できるような奴なんだ。やり合って負けていたら今頃かばんちゃんも無事じゃなかった可能性はある。

けど……


『けど、俺はあの四神スザク様に勝った男だよ?それに、自分の嫁を残して一人でくたばるなんて御免被るよ』

『シロさんてば……うん。そうですよね。シロさんが僕の側からいなくなるなんて事、ないですもんね』

『だろ?ちゃんと約束したもんな』


そうだ。例え無理矢理引き離されたとしても、俺は絶対にかばんちゃんの元に帰るんだし、彼女にちょっかいかける連中からも守り抜いてやるんだ。

あんな得体の知れない奴なんかにやられてたまるかってんだよ。


『ところでかばんちゃん。次に行く所はどこがいい?』

『あ、それならちょっと前に気になってた所が____』












010010101111010010001010111100010111010101111101010110101000010101010101010110100■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■







ヒッヒッヒ……獅子が見まする次なる悪夢。

それはきっと、ずっとずーッと先のおとぎ話。

その時あなたはどこにいる?

その時が来たら遊びましョ。

世界が潰され、カガヤキも全て消え去ッて

全てが壊れたパークの中で




永 遠 に !


〜〜〜〜

気分屋氏原作


『猫の子』シリーズリスペクト編


原作↓

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883670347

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

おじさんとパフィンちゃん〜コラボ編〜 楽々 @adoxday

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ