第7葉 世界最小の母は5歳
こんにちは、四葉 穂花です、
何であなたが?とか、主人公違うよね?とかはちょっと待ってね。なぜなら
「まず、1つに命懸けで産んでくれたことに感謝をしなければダメ!陣痛の痛みは、男で例えると股間を2時間近く蹴られ続けられるぐらい痛いという時点でそうそう男が耐えられるものじゃないだろうし、別に産んでくれてなんか頼んでないないなんか男として、いや人として言ってはけないと思うし、まず誰も産んでくれって言って生まれてくる訳ないじゃん!あんたが生まれてきたのは一重に両親が愛し合い、お母さんがお腹を痛めて痛めて痛め続けて、やっとのこさ生まれてきたっていうのに!!あーー!!あの野郎ムカつく!!」
うん、荒れてるね水晶ちゃん。これはすごい多分独り言なんだと思うけど、あたしも同じ部屋にいるんだけどね。
なんていうのかなぁ、普段あたしの方が天然とか言われるけどこうも荒れてると流石に黙ってしまうよね?こんな水晶ちゃん見るのは2回目だよ。
なんで水晶ちゃんがこんなに荒れてるのかなと言うと、実は一緒に放課後にコンビニに美味しいチキンを買いにいったの、そしたら中学生くらいの男の子が多分三者懇談とかで怒られたんだと思うけど、涙目で「あんたのとこに生まれなければ良かっ
た!!」って言ったんだよね。
そしたら横にいた水晶ちゃんが、ビュン!って音とともにその男の子の近くに行き胸ぐらを掴んで、
「今なんて言葉を言ったんだ!!おまえはー!!」
コンビニ中、もしくは壁を乗り越えて住宅街にも聞こえる声で叫んだ。そしたら男の子が言い返そうとしたんだろうけど、水晶ちゃんのangry machine-gun voiceが火を吹いて、男の子は黙って、もともとその目に溜めていたものを吹き出しちゃったの。
そのあとその親が止めに入ってなんとかはなったんだけど、どうやらこの寮に帰ってきても水晶ちゃんの怒りは収まらなかったということ。
「三者懇談に参加してくれるお母さんなんだから、息子さんの事も学校でどんな生活してるのかな?勉強はちゃんとしてるのかな?友達はちゃんと出来てるのかな?いじめを受けてないのかな?いじめをしている方じゃないのかな?とか心配ごとがいっぱいで三者懇談に参加してくれて、結果的に宿題とか出してなくて怒られたとしても、それはしょうがないじゃん。人の人生において怒ってくれる人がいるっていうのがどれほど大切だってのかあの子は分かってないんだよ!!」
「うんうん、そうだよねー」
止まらないね、1人ですっごい喋ってるよ。
まぁ、でもあの野郎からあの子に変わってるからだんだん怒りもおさまってきてるのかなぁ
「ていうかお母さんは忙しい合間を縫って三者懇談に来てくれたのにも関わらず、怒られて機嫌が悪くなるなんて言語道断!!むしろ感謝すべき!お母様!神様!仏様!ありがとうございます!」
「うんうん、そうだよねー」
もう何を言っているか分からなくなってきたよね。そもそもこの娘何を言ってるんだろうね。
もうそろそろ水晶ちゃんが変な人に見られそうになって来ると思うのでもうそろそろこの辺で終わらせたいと思います。
それじゃあ、バイバイ!おやすみ
「あー、母がどれだけ素晴らしいかを話していたら、だんだんお母さんの肉じゃがが食べたくなってきたなぁ、なんでお母さんが作る肉じゃがとかおにぎりとかってあんなにうまいのかな?やっぱり愛情だよね!うんそれしかない!そうだよね!ね!先輩!先輩?」
四つ葉には何が宿る? マドロック @Kankin
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