キャラクターたちの個性がいい味を出していますね。不二子が怖い顔をしているのに可愛らしく見えるのが不思議。いや、その容貌のギャップが魅力を引き立てている印象です。
掛け合いとか軽やかで面白かったです。
とある二人の女性キャラが対になっている点がいいです。
それと、なにげにサブカルチャーにくわしいですね。某作品へのリスペクトを感じました。それら、いい具合の俗っぽさが気安さを演出し、軽い感覚で読めました。喩えを駆使していたので、分かりやすかったです。
コンパクトにまとまっているようで、実は壮大。とても大きな話を読んだ気になれました。
自称死神の少女と出会った一人の少年。
なんかかみ合わない二人の会話劇から、じっくりと物語が始まります。
まずこの部分だけでも面白く読んでいけるのですが、中盤で少年の思わぬ秘密が明かされ、物語は一気にヒートアップします。
同時に雰囲気たっぷりのホラーが展開し、物語の底に横たわるミステリーが明らかになり、物語はさらに意外な展開を迎えていきます。
軽さと重さを兼ねた独特の文体。
予想の先を行くダークな展開。
それでもキャラクターの魅力で軽快さを失わないところがなんとも魅力的。
この物語、あらすじなんていりません。
一話目から最後までしっかりと面白い作品です。
ぜひ読んでみてください。
夜中に目が覚めると、体が動かない。
いわゆる、金縛りから始まったこのお話は、ホラーでありながら個性あるキャラクターたちが面白おかしく大活躍(?)します。
不二子さんや貞子さんが努める世界の「裏」の仕組みといった設定や、主人公の境遇もお話としても魅力的で、冒頭から一気に加速していく『急』への場面展開も、読みごたえがあります。
シリアスなのに面白い。
センスある会話劇にも笑わされました笑
そして最後は、思わず涙……
ホラーならではの恐怖演出あり、コメディ要素もありと、最後まで楽しく読ませていただきました。
終わり方も大好きです。
素敵なお話をありがとうございました。
真夏の真夜中。金縛りにあった男子高校生・佳祐の目の前に現れたのは、「死神的な……あれよ、あれ」と名乗る黒髪で痩せぎすな少女・不二子。
なぜか部屋にいついた不二子と会話をするうち、佳佑は不可思議な出来事に巻き込まれ……。
登場人物達の会話が軽妙で、思わずくすりとなってしまいます。
文章力の高さは折り紙付きの作者様が描くホラー……。ですけれども、たぶんこれはホラーが得意じゃなくても大丈夫じゃないかなと思います。
キャラ達のやりとりが楽しくて、ついつい読んでしまいますから!
どうなるのか、先が全然読めない物語。
佳祐に待ち受けるものは何なのか……。どうぞ、ご自身の目でお確かめください。
高校生の佳祐は、ある夜、猛烈な金縛りに遭う。
その場で不思議な少女・不二子と出会うが……。
連載中、「急」の「人間」読了時点でのレビューとなります。
よくある死神ものかと思ったら、ぜんぜん違いました!
もうあっという間に一気読み、最新話まで超特急で読んでしまうくらい面白いです。
佳祐の背負う罪は重く、普通に考えると主人公は正義側なので、こんな罪を負っている設定はまず珍しいと感じました。
けれど、作品は軽快。
キャラも会話がポンポンとリズムよく、決して暗くてじめじめしていない。
不二子や貞子といった女性キャラも個性が溢れていて可愛く、そしてカッコイイ場面もあります。
叔父のキャラも絶妙で怖い。。
終盤に向かうにつれ明かされていく謎、どこへ執着するのかまったく予想がつきません。
完結まで追っていきます。
執筆頑張ってくださいー。