整った見た目の彼女

 ルイがガブリエルの観察を始めてから(ルイ自身観察しているという意識はない)ルイは彼女に対して感じた違和感を少し導き出した。ルイ自身は彼女の第一印象として容姿が整いごく一般に言われる美人の部類であると思った。ルイ以外の者も確かにガブリエルは美人であると思った。次にルイは彼女の服装に違和感を感じた彼が彼女を初めて見たとき感じた違和感の一つはこれなのだが今では違和感はあまり感じ取られずルイ自身もそのような雰囲気を感じたことは忘れていた。


しかし、皆様にルイが感じた違和感をお伝えしよう。

 初対面の時その場は全校集会であった。その際ガブリエルはカジュアルな服装で壇上に立っていたが、全校集会は式典的要素が強い一面がありその日多くの先生方はフォーマルに近い服装をしていた。その中で若さが映えるカジュアルな服装の人間は(これこそ彼女が目立った要因だが)他と違う雰囲気を感じるであろう。というのが一つの要因である。


 そうして大した成果を得ない人間観察は流れるように終わり。ルーは急に背筋の伸びる生活が戻った。急に戻った理由はガブリエルがかかわっており、これがルーを変える転機となる。ルーのクラスはとある文豪の作品でその文豪の意図を見つけ班で話し合い発表する授業をしていた。彼は外では苦手というが目立つのが好きなこともあり実は発表することも好きで元から持つ言葉のセンスを駆使し班で率先して意見を述べ班の者から発表するように頼まれた。それにはただ目立ちたいという欲求意外にルーの賢い狙いがあった。

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早熟のルイ 独露 @friedrich2

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