心理描写が素晴らしい。美少女にも悩みがある。美少年にも悩みがある。容姿端麗でも清廉潔白でも簡単には恋は叶わない。都合のいい展開がとても少なくリアリティーを感じるぶんだけもどかしくも感じる。少々主人公がひねくれ過ぎなのと豊富過ぎる知識量が鼻につくがそれを差し引いて余りある面白さがある。
近年のテンプレート的な話作りとまるで違うため異世界転生や一方的に愛されるだけのラブコメに食傷気味な方には特におすすめできる。

このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む（451文字）

完結後にレビューを書こうと思っていましたが、まだまだ終わる気配がないので。

論理的思考を主題にした作品。恋愛要素もあるが、おまけ程度に感じる。
こういう言動を取ると相手がどう思うか。
こういう言動を取らせるにはどうすればいいか。
そこの部分の心理戦のようなものが一番の醍醐味なのかなと思う。
たまに天然タイプのキャラを見誤って失敗したりするのも現実味があって良い。
途中からは行動の裏にある情報を読み取っての軽度な推理要素も入り込み、なるほどなと思わせられることもあった。

毎日5000文字近くを書き上げてることに脱帽します。
知識の幅が広いせいかまったく違う分の話がぽんぽん出てきたりするので、読んでいると雑学が増えていくのも楽しいです。

このレビューは小説のネタバレを含みます。 全文を読む（250文字）