第1章 はじまり
「まずはこの館について説明するね。まずこの部屋は真琴くんの部屋だよ。この隣が僕の部屋。あとは自分で探索して覚えておくれ。おっともうこんな時間か。僕はやらなきゃいけないことがあるから部屋に戻るね。適当に屋敷を探索して夕飯の時間には
一階にある食堂に来てくれ。じゃあまた後で」
と言って華蓮は急いだ様子で部屋を出て行ってしまった。
結局よく分からないまま館内を探索することにした。
部屋の扉を開けると館内は思っていたよりも広かった。
確かとなりの部屋は華蓮の部屋だと言っていた。
探索する必要はないだろう。
そのとなりの部屋から探索をすることにした。
そっと扉を開けるとそこはごく普通の部屋だった。
机がありベットがあり本棚がある。それだけだ。
しばらく部屋の中を散策していると1つの紙切れを見つけた。文字がかすれていて少ししか読めない。
読んでみると
『どうして—と—が恋人同士なの?許せない』
と書いてある。なんだか不気味だと思いながらも紙切れをポケットにしまい部屋を出る。
その後も何部屋かまわったが特に何もなかった。
と思っていたが二階の最後の部屋の本棚に違和感を感じる。なぜか本の隙間から少し冷たい風が吹いている。不思議に思い本棚をずらしてみる。
!?隠し扉だ。下へと続く階段がある。もしかしたら他の部屋にも隠された何かがあるんじゃないかと考えながら下へと降りる。がまた扉がある。今度は鍵がかかっていて開かない。仕方なく上へと戻る。
念のため本棚を元の位置に戻しふと時計をみるとそろそろ夕食の時間だ。僕は階段をおり食堂へと向かった。
可憐な少年 姫 つばき @himeko012
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