400字 「にゃあ」

蜂蜜 最中

本文

 ゴシュジンはいつも、ねむるときにワタシをとなりにねかせる。


 ゴシュジンはねむるのがとってもにがてで、ヒトリでねむれないんだ。


 ヒトリでねむろうとすると、ゴシュジンはゆめのなかで、くるしそうにあせをかいて、なみだをポロポロとながしてしまうんだ。


 むかしとってもくるしくて、かなしいことがあったんだって。ダレにもはなせなくて、ダレもたすけてくれなくて、ヒトリぼっちでせかいのはてに、とりのこされてしまったんだって。


 だけど、ワタシがイッショにいるとだいじょうぶなんだって。


 ワタシがイッショにいるとアンシンして、わるいゆめをみなくてすむって、ゴシュジンはワタシをなでてくれるんだ。


 ゴシュジンは、ワタシがわるいゆめをたべてくれるからだ、っていうけど、ワタシはそんなつもりないんだけどなあ。


 いつも、ゴシュジンはあったかいなあ、っておもいながらイッショにねているだけなんだもの。


 ゆめっておいしいのかなあ?

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400字 「にゃあ」 蜂蜜 最中 @houzukisaku0216

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