【死が二人を分かつまで】

主人公は、齢87歳の元教師。
同窓会の日、かつてアイドル的な存在で彼女を取っ替え引っ替えしていた元イケメン（定年退職した今もイケメン！笑）の教え子が、そんな彼に唐突に想いを告白する。

恋情や愛情に、年齢も、性別も、関係ない。
こんな風に言ってしまうと、いかにも月並みだけれど。
人生のイベントを概ね終えた後に、心の中に静かに残っていた、そんな恋心。
ひたすら温かで穏やかな……余分なものを全て削ぎ落としたような、濁りのない想い。

こういう形で結ばれた二人の想いこそ、永遠かもしれないと……そんなことを思わずにはいられない、何とも幸せで美しい掌編。
おすすめです。

先に断っておく。
私は★を30個くらい付けたいんだが、生憎３個しか付けられない。
気持ち的には10倍ついていると思って欲しい。

美中年と老紳士のBLが読みたいとお題を出したのは確かに私だが、こんな極上の仕上がりになるとは、ニヤつきが止まらない。
これでしょーもない下ネタ満載だったり、デキもしない（年齢的に）くせに性的な流れに持って行ったら「ふざけんなー（ﾉ｀□´）ﾉ⌒┻━┻ ｳﾘｬｰ!!」っていうところだったが、それは全くの杞憂だった。
美しいBLだ。美しかった。参りました。

おい！　私がBLに流れたらお前のせいだ！
私はBLは好きじゃないんだ！　なのになんだこれは、萌えるじゃないか！
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