エピローグ
「ねえ、あなた、前から思ってたんだけど、桜って自分の事、人間だって思ってるんじゃない?」と私は旦那に問いかけてみる。
「そうだな、俺もそんな感じがする。猫だとは思ってないっぽいよな。でも良いんじゃないか?それなら一姫二太郎でお前は楽だろ?」
「なによそれ…」
私は、桜が望を背に跨らせてあやしている姿を想像して笑ってしまった。
望のグズり出しそうな声を聞き目をやると、桜が赤子の手を舐めながら心配そうに見つめていた。
新しい家族が増える時 ゆらのと @amanomika
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