第9話 VS番人ッ!!(アカツキ)
「これより、昇格試験を始める!挑戦者ナタス一味が勝利すればSランクへの昇格とする。両陣営準備はいいな?」
そう言って試験官は俺様達に号令をかけた。
「フハハハハハ、俺様はいつでもいいぞ!ニーニはどうだ?」
「えぇ大丈夫ですよ~なっちゃん!」
そう言ってニーニはニコニコしながら答えてきた。正直なっちゃんというのは慣れないが、まぁしょうがないか。そんな事を思っていると向こうの強そうな獣を従えてる男の方も準備ができたようだ。ここに来て受付とかする時に自己紹介とかしてけど、正直この勝負きりだと思うから真面目に聞いてなかったから、名前がわからんがまぁいい。
「お二人さんも準備ができるようだな!俺の獣たちの恐ろしさを知るがいい!試験スタートだッ!」
そう言って試験はスタートした。
試験終了後の控室にて
「いや~意外とあっけなく終わってしまいましたね。」
そう言ってニーニは持っていた弓をしまっていた。
「作戦が良かったからな!もう少し歯ごたえがあると思っていたんだけどな。」
そう俺様が言った通り、今回は完璧な作戦勝ちなのである。簡単に言えば、俺様とニーニは思考の先読みができる。ならばニーニが獣3匹を引き付けて獣の思考の先読みをしながら、時間を稼ぎ、その間に俺様と番人が一騎打ちで戦うという作戦だ。
番人との一騎打ちだって魔法が使えなくとも思考さえ読めてしまえば敵ではなかった。
「あの番人の人も可哀そうでしたよね~なっちゃんの攻撃は全部当たるのに自分の攻撃は簡単によけられてしまいますもんね~」
「確かにな。俺様の攻撃は当たるから気持ちいいが彼奴は悔しさ、痛さがやばかったろうな。」
元々獣使いという事もあり、あの番人事態のポテンシャルが低かったがそれでもあそこまで弱いとは正直思わなかった。
「ところで、ここ出た後次はどうするんですかー?」
「Sランクの街に行き、情報収集するぞ」
魔法が使えるようになるんだ、しっかりとこの世界の魔法について、しっかりと把握しておかなければならないからな。っと俺様達が話していると、扉が開いた。
「二人ともお疲れちゃ~ん。凄かったわね、あそこまでできるなんて感激しちゃったわよ。」
「まぁな!ところでカマーよ、何か用があるのか?」
俺様がそう聞くと、
「そうそう、二人にこれを渡そうとおもっていたのよん。はいどうぞ~」
そう言ってカマーは俺様達の名前が入ってるカードを二つ俺様とニーニに渡してきた。
「これはなんですか?」
俺様が質問しようとするとニーニが既に質問していた。ギルド関連の物だろうがあまりピンとこない。
「これは~あなた達がSランクの者であるという、証明書よ。これを持っていれば街で悪い事以外で魔法を使っても問題にならないわよ~」
「なるほど、結構大事な物なんだな」
なくしたらヤバそうだから風呂と寝るとき以外はしっかりと持っておこう。
「そうよ~アチキは無くしたくないからお風呂と寝るとき以外はちゃんと無くさないようにもっているのよ~」
俺様はコイツと思っている事が同じだったか。なんか嫌だな。
「ところであなた達次は何をするの~?」
「Sランクの街に行って魔法についての情報を集めようと思っている。」
「へぇ~そうなのね。ここからだと東にあるラナクールというSランクの街が一番近いわね。」
「ならなっちゃん、宿で休んで明日ラナクールにいこ?」
そう言ってニーニが提案してきた。確かに少し脱力感があるしもうじき、日が落ちる時間になってくる。宿に泊まって明日から行った方が良いか。
「そうだな、少し疲れたしな。カマーはどうするんだ?」
「アチキも、今日の戦いについて聞きたかったし宿についていくわよ~」
「そうか、じゃあ宿に行くか。」
そう言って俺様達は宿へと向かった。
異世界転生した魔王は転生先でも支配者になりたい(仮) 覇蓮弧踊 @harenkoyou
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