人を呪わば穴二つ、心の闇を覗けば穴多数。

憧れの先輩が死んだ。
校舎から飛び降りた。自殺だった。

他人には知られたくない秘密なんて、誰もが持っていますよね。
この物語は、先輩の自殺の「原因」を調査すべく、主人公の俊平と、先輩の従妹である御影の2人を中心に展開します。

深層文芸部。人の心の闇を観察するのが、御影の趣味でした。そして、彼女は心の闇のことを「ダークサイド」と呼ぶ。

人の数だけ秘密があり、嘘がある。大事なのはどれが真か、どれが嘘かを判断することですが、いちいち比べていたらキリがないですよね。

しかし、御影は覗いてしまうのです。ついつい、人のダークサイドを。

ジャンルは「現代ドラマ」とありますが、謎を追うミステリーとしても。その真相を見つけたときの驚きも、この作品の醍醐味です。

皆様もぜひ、お読みになられてくださいね。


にぎた

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