Junior high

星原佐梨奈

Part1けしからん。…続けろ

「ねぇ、聖美っち!…隣!隣ヤバくない?!もうまたイチャイチャしてる!」

「もう、楓さんそうなの!ずっとイチャイチャしてて…見てるコッチの身にもなって欲しいわ全く!」

私達早瀬聖美と、楓百葉かえでももはの密かな楽しみ。それは隣の席の東達がイチャイチャしているのを見ること。では、どのようにイチャイチャしてるのか。ご覧あれ。


「ちょっと!邪魔だってからちゃん!鷹森も髪の毛いじんの止めてよね!」

「だって暑いし。お前超冷たいんだもん。あぁ、天然クーラーだ!」

「ちょっと、創動くなよ!…チッあと少しで三つ編み出来そうだったのに。」

東を前から抱きしめてる、からちゃんこと唐沢はそう言うと腕の力を強くした。それに対して鷹森は少し不機嫌になる。

「あぁ、もう雄介!止めて。次の英語の授業の宿題終わってないんだって!はい、下敷きで扇いどいて!琉依も髪の毛は昼休みにしてよ!というか琉依は俺と同じく宿題終わってないだろ?」

「大丈夫。さっき唐沢の写した」

「この裏切り者!…ねぇ雄介!お願い!宿題見せて?」

そう言って東がお願いする。

((か、可愛い…))

東が上目遣いでお願いすると、唐沢はノートを見せた。

東の一番恐ろしいのは、意図的に上目遣いをしたりしていないところだ。天然過ぎて時々唐沢、鷹森どちらもある意味悲惨な事態になっている。

「ありがとう、からちゃん!」

そう東が笑いかければ

「…あぁ。じゃあご褒美、もらうな。」

そういって東の頬にキスする。

流石にそれには東も動けなくなっていた。

「じゃあ、ノート持ってくわ。」

そう言って、唐沢が席に戻る。

うわ…東顔真っ赤になってる。

「もう!からちゃんの馬鹿!」

恥ずかしそうに東が怒る。

くっ、またイチャイチャしおって!けしからん!…続けろ!全く!

私はあんな表情されても、すぐに席に戻った唐沢は凄いわ。尊敬します。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Junior high 星原佐梨奈 @hoshiharasarina123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ