家訓や奥義の一覧

木島別弥(旧:へげぞぞ)

第1話

  家訓や奥義の一覧


「天皇家の家訓」

 いちばんわけのわからないものの話をすること。


 自分のいちばんわけのわからないことについて相談する。または、相手のいちばんわけのわからないものについて話をする。

 そして、みんなにとって「いちばんわけのわからなかったもの」についてメモしていく。

 すると、話もはずみ、相手にとってもわけのわからないことについて話しているので会話で優位にたつことができて、さらに、五年、あるいは十年たつと、そのわけのわからないものについての知恵も増え、研究もはかどる。


「徳川家の家訓」

 男心をうつこと。


 女心をつかむように政治を行うと、男が嫉妬して短期間で反乱が起きる。

 しかし、男心をつかむように判断を決定していくと、支配が安定する。

 男の方が女より強いので、男心をうつ政治でなければ、支配の安定はない。


注:根拠は「徳川家康書き付け」。


「柳生家の家訓」

 手裏剣で日本刀に勝つこと。


 手裏剣は日本刀より強い。たいして修行をしなくても、手裏剣を使えば、日本刀に熟練した達人にも勝つことができる。


注:根拠は「兵法家伝書」。ただし、柳生はこう考えていたようだが、手裏剣と刀の強さは互角だと思われる。


「忍者の奥義」

 善意こそが最大の隙。


注:根拠は「正忍伝」。


「空海の極意」

 風、恵みを得、法に則らず、願いのままに、法に及ぶ、仏降不。


 君子の徳(風)は、法律に従わずに行動することができて、得をして生きることができ、さらに、自分のしていた違反行為を許可するように法律の方が変わる。


注:根拠は「風信帖」の暗号解読。


「浄土真宗の奥義」

 全員を救う阿弥陀は、悪人ほどがんばって救済しようとする。


 悪人正機。


注:根拠は「歎異抄」。


「ジョーカーの奥義」

 反則技で勝つ。


 反則技で勝つと、不思議と男にも女にも人気が出て、違反行為なのに得をする。


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