氷の中の、あたたかなヒトとマモノの出会い

 一文一文が宝石のような作品です。この世界観が好きなこともありますが、静かな夜にゆっくり読みたいお話です。
 人間と魔物の出会いから物語は始まります。互いの価値観やあり方、持っている時間も違う二者が互いを同じだと思い、惹かれ共にあろうとする姿は美しいです。
 華々しく絢爛豪華なファンタジーではありませんが、雪のように静かで無垢な美しさを求める人にはきっと楽しんでもらえると思います。

その他のおすすめレビュー

沃懸濾過さんの他のおすすめレビュー68