あとがき

この物語は、「もしも自分の息子が唯一の読者だとしたら、どんな話を書く?」というお題を自分に課して作りました。


考えた結果、こんな話にしたいなと思いました。

――「空を見上げるだけで」「走るだけで」元気になれる魔法がかかる話。

困ったことがあった時に、とっても身近な方法で元気になってくれればいいな、と。


そして、たくさんの願いを込めました。

こんな願いです。



息子へ。


これから先、お父さんやお母さんがそばにいない時に悩むことも、たくさんあると思います。

困った時は、空を見上げてみてね。

きれいな空はあなたの心を洗ってくれます。

それに、あなたがどこにいても、いつでもそばにあります。

それから、歩いてみてね。

自分の力で動くだけで、ふしぎと解決する力が湧くものです。

それでもつらい時は、石を蹴ったり、叫んだりしてみて。

いろいろ吹っ切れます。

ただし、周りの人のご迷惑にならないように。


それでもつらい時は、お父さんとお母さんのことを思い出してね。

一緒に解決しましょう。

そうしたほうがいい時もきっとあります。

そうして気分が楽になったら、また外の世界への冒険に歩き出してね。

本当はずっとそばにいてほしいけど、笑顔で送り出します。

どんな時も、あなたが幸せでありますように。



親としての想いを物語に込めてみました。

同じ想いを誰かへ抱いている方や、いろんな方から愛されている子どもたちへ、想いが届けばいいな、と願いつつ。


読んでくださってありがとうございました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

フジヤマ・ダイブ 円堂 豆子 @end55

現在ギフトを贈ることはできません

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ