第3話 夜中の脱糞グランプリ

愚地ンポポ「さぁ始まりました、夜中の脱糞グランプリ。司会は私、愚地ンポポが務めさせていただきます。前回のグランプリファイナルでは夜にスーパーで半額になっているひじき煮を大量に買い込み、ごはんと一緒にかきこむも全く消化されずにひじきを放出してしまったK大学の鈴木拓海選手が優勝となりました。このひじきの前代未聞の脱出劇、まさに優勝の名に恥じない大健闘だったと思います。」


ンポポ「さて今回、ゲストとして本作品たった一人のフォロワーの「ちーよー」さんにおこし頂きました。よろしくお願いします」(2019/01/03 0:25現在)


ちーよー「よろしくお願いします・・・」


ンポポ「前回のグランプリはご覧になりましたか?」


ちーよー「・・・見てないです」


ンポポ「そうですか、えーでは前回見ていない人のために本グランプリを紹介しますと、夜中の脱糞グランプリとは一日最後の脱糞でどの人が華麗にブツを出したかを評価し優勝者を決めようというものです。選手は日本人から無作為に選出し、見事本グランプリで優勝となりますと毎年年末に行われる「夜中の脱糞グランプリファイナル」への参加が決まります」


ちーよー「選手の許可はとってあるのですか?」


ンポポ「とっていません。本大会の評価基準としてブツの大きさや長さもありますが、ストーリー性さらにはトイレ室内での行動も加味されます。本大会はブツだけでなく脱糞に至るまでのすべてを評価対象としております。」


ちーよー「サイテーですね」


ンポポ「次に今大会の審査員を紹介します。まず一人目は私の友人である高木悠斗!」


高木悠斗「よろしくお願いします」


ンポポ「二人目にまたもや私の友達である斎藤賢吾!」


斎藤賢吾「・・・・・・・・」(軽く会釈をする)


ンポポ「そして最後にグランプリファイナルに輝いた奇才、鈴木拓海!」


鈴木拓海「えーっ、ども・・・」(なに頬を赤らめとんじゃ)


ちーよー「もう帰っていいですか?」


ンポポ「だめです」


ちーよー(くそっ、フォローするんじゃなかった)





ンポポ「ではさっそく行きましょー。まず一人目は東京在住のOL、佐藤理恵!」


高木、斎藤、鈴木「!!!!!!!!!!!」


ンポポ「本大会初の女性参加です。さてこれまでむさ苦しいかったこの企画に花を咲かせることはできるのか?!」


ちーよー(サイテーだ)


ンポポ「佐藤理恵さんの情報を紹介させていただきます。彼女は東京都にお住まいの24歳。朝8時ころから出勤し、いつも夜19時頃に帰宅しています。食事内容ですが、日ごろから健康的な食事を心がけているそうで、野菜、魚、肉とバランスの良い食事をしているそうです」


高木「健康的ですね。すばらしい」

斎藤「バランスのいい食事をしている人は、いい便をしますからね」

鈴木「えっ、これ番組的に大丈夫なんですか?!」


ンポポ、ディレクターと小声で何か話しをしている


ンポポ「ただいま入った情報によりますと、佐藤さんは昼にごはん、みそ汁、野菜サラダ、タイの煮つけを食べており、夜には筑前煮、雑穀米、鶏のてりやきを食べたそうです」


高木「バランスがいいですね、これは期待できます」

斎藤「芸術点が高そうですね」

鈴木「ちょっと見てみたいかも・・」


ちーよー「どうやってそんな情報を得ているのですか?」


ンポポ「それは企業秘密です。さぁでは見ていきましょう。佐藤さんの夜中の脱糞ショー!!」


~~~~ここから先はVTRをお楽しみください~~~~

一月某日、23時。彼女が今のソファから立ち上がり、急いでトイレへ向かう。


高木「くるか!?」


トイレのドアをバンッと開け、扉を閉めずに便器に座るやいなや、ブフォオっと轟音が鳴る。その音にすぐさま豪快にブチチィチと練り状のブツの出る音が


斎藤「こりゃすっげぇ」

鈴木「これは大丈夫なの、見てもいいの」(ガン見)


彼女は出し切るやいなや、天井を見上げ一息つく。そしてトイレットペーパーに手をかけようとするとブィチと音を漏らした。


高木&斎藤「「いやだすんかい!」」


彼女はブツをトイレに流しこみ、安堵した表情でトイレを後にした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ンポポ「さぁ皆さんいかがだったでしょうか?」


高木「いや、最初のすごかったねぇ。俺はてっきり健康的な食事をしているものだと思っていたから結構律儀に出すものだと思っていたけど、豪快だったなー」


ンポポ「斎藤さんはいかがでしたか?」


斎藤「自己主張の激しいピーーうんこだったね。俺はここにいるぞっていう気持ちが前に出てたね。あと最後終わりと見せかけて出すのワロタ」


ンポポ「鈴木さんはどうです?」


鈴木「・・・女性の排便が見れたので良かったです」


ンポポ「ん~、なるほど。最後にちーよーさんいかがでしたか?」


ちーよー「・・・・・・」


ンポポ「・・・では時間になりましたので、審査の方に入りたいと思います。審査員とちーよーさんには今私の手元にあります1から10の数字が付いたプレートのうちどれかを一斉にあげてもらいます。合計点の高い人が今グランプリの勝者になり年末に行われますファイナルへ進出が決まります。」


ンポポ「ではみささん一斉にプレートを上げてください」


ちーよー「1」

高木「8」

斎藤「7」

鈴木「10」


ンポポ「1点8点7てん10点合計26点でーす!

    みなさんどうしてこの点数にしたのでしょうか」


高木「オチもあってよかったんだけど、これ最初の人だからな。10点あげると更に上のやつ評価できないからね」


斎藤「高木とだいたい同じ意見ですが、僕としてはトイレに入るまでが少し早かったかなと思います。便意を催してから何をするかも重要な評価基準ですから。それを踏まえてこの点数にしました」


鈴木「女性のが見れたので・・・・」


ンポポ「ちーよーさん、1点ですがどうしてこの点数に?」


ちーよー「この企画に対する怒りが込み上げてきてるのでこのような点数にさせていただきました。」


ンポポ「ん~なるほど。それでは次の人いってみましょ~!」


・・・

・・


祭りはまだ始まったばかりである。




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マジキチ奇譚 yu-ma @yuma1994m29

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