それは、彼とのつまらなく退屈で忘れられない思い出

とある家にやって来た「1人」の執事ロボット。彼が語るのは、仕えるお嬢様が眠くなるほどつまらなく他愛もない話。
何度も繰り返す中でお嬢様は時に笑い、時に怒り、時に泣き、そして……。

どこまでも真面目で一直線、(良い意味で)愚直な執事と、彼と共に過ごし続けたお嬢様。そんな2人がやがて辿り着く、いえ、辿り着かなければならない結末は……。

この短編は、決してつまらなくない、仄かな優しさに満ちた作品です。