その透明な箱は、クリスマスプレゼントに最適です。

三次元の少年と、五次元から来た少女の、たった四時間の交流を描きます。

少年が用意した見えない箱。少女が望み時間とスリットを超えた理由。

少女視点、ほぼ会話のみで進むストーリーが、特異な状況と制限時間を置き去りにして、のんびりと紡がれてゆきます。

少年が渡した透明な箱は、実質的に五次元の世界を変えるものとは、別のもの。

けれど少女にとっては、それこそが、クリスマスプレゼントとなった事だろう。