サクサク読めるダークな恋愛

この作品においては、削ることばかり考えるのではなく、むしろ話を膨らませることを考えたほうがよろしいかと。
 この作品の魅力はプロローグだと私個人は思いましたので、プロローグのような短い(拷問話)話と長い話を織り交ぜながら文章に緩急を出したほうがいいと思います。
プロローグのような話は、どこか特定の場所に出すのではなく、物語が進むごとに頻繁に出しながら、伏線を混ぜれば、より一層面白い作品になると思います。
あと個人的に気になったのが、話のタイトルがいまいちどういう話なのかピンとこないので、「魔女の所有物であるということ1、2…」というように魔女の外道さを描きながら、盗人みたいな青年や各種モブの情報をこれでもかというくらいにぎっしり詰め込んでほしい。
あとダークファンタジーで残酷な描写が入っている割には、すこし残酷描写が物足りないので、少女に対する魔女の仕打ちをひどくして、それに対して、青年が徐々に正義感に目覚めやがて二人は結ばれるという感じにすれば面白くなるし、伏線としてなぜ、魔女が美しいものを憎むようになったのかとかを描くとより一層光る作品になると思います。
削れば、確かに読めはしますが、何よりも小説を書くものとしてのサービス精神を読み手に感じさせた方が、小説としてのクオリティは上がると思います。
これからどんな風になるのか期待大。
あと、個人的に閑話多すぎないかと思いました。

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