「これを読まずに死ぬとは情けない」……が……僕は死にましぇんっ！

ずっとあなたが好きだった

カルテット

個人サイト華やかな時代の名作

　当時、この作品を知らない人はいないんじゃ？　と思えるくらい有名な作品です。

【カルテット】

　椎堂かおるさん作

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054881878774

　実は私、この作品に星をつけておりません。

　完結マークを打っていない作品に星をつけるのは私の価値観的にどうよ、ってのがあり、未完には星をつけないことにしているからです。

　終わらずにがっかりもあるだろうし、星をつけて推薦したりしても、最後に「え？」とがっかりさせられることもあるだろうし、全部読み終えてから、ああだ、こうだ、を言いたいってのがあり。

　……が、実は、もうひとつ、この作品に星を打っていない理由があり、むしろ、そちらのほうが大きい理由かも？

　あまりの人気作品で、とやかく言ったり評価したりするのが恐れ多い……。

　ある種の人々にとってこの名は「教養」ですらあり「社交」そのものであった。（上原　友里さんのレビューから引用）

　そんなカリスマ的な作品に、ネットの隅っこの末席でチマチマ未熟な作品を載せているような、私ごときチンケな存在がああだこうだ評価できるはずないじゃないか。

　下手なことを書いて言葉を間違ったら、熱狂的ファンから袋叩きにあってしまうんじゃ？　

　なんて思ってしまったら、自分の思った通りのことが書けない。書けないなら書かない……ってのが、ありました。

　なので、今までこの作品について、私はまともな「ご意見・ご感想」を寄せたことがありませんでした。

　椎堂さんの「ネット小説」を盛り上げる献身的な活動に、私も多大な恩恵を受けていたこともあり、後ろめたさまで感じていたほどです。

　今回「これを読まずに死ぬとは情けない」というちょっと変わったタイトルをつける他薦企画を見て、思い浮かんだ作品がいくつかあります。

　が、「これを読まずに死ぬとは……」に最もふさわしい作品は？　というと、やはり、この「カルテット」ではないか？　と思い。

　思い切って、この作品について、いろいろつらつら書いてみることにしました。

　……とはいえ、自分の好き勝手を語るには、やはり、この作品は偉大すぎるので、ちょいと時間がかかるかも？

　とりあえず、ご紹介だけでアップして、続きはまた後ほど。