推しカプをくっつけるつもりが、知らぬ間に自分の逆ハー展開になっていた件

大好きだった乙女ゲーの中に転生しちゃった地味女子のお話です。
最推しの攻略対象『旭』として。だがしかし、性別は女子のまま。

そこで旭ちゃんは、ゲームのヒロイン『琴音』と二番目の推しである『壮一』をくっつけようとあれこれ画策するのですが……
もう、これが面白いくらい悉く裏目に出ます。

ゲームの展開を再現しようとするあまり、周囲の『攻略対象キャラ』たちの矢印が自分へ向いていることに気付かない。
そんな超絶鈍感ヒロインによる、王道的ドタバタラブコメなのです。

特筆すべきは、タグでもグイグイきている悪役令嬢『御門さん』の存在。
昔の少女漫画で見たような、古典的高飛車お嬢様なのですが、この突き抜けっぷりがすごい。
常に引き連れている取り巻きの『鳥さん』『牧さん』（このネーミングの適当ぶりも好き）とのトリオ漫才のような掛け合いも絶妙。
御門さんのシーンで、もう何度腹筋崩壊したか分かりません。

物語において悪役は重要な要素ですが、これほどまでに面白キャラに振り切っている作品は初めて見ました。
確実に面白い王道展開を踏襲しつつも、御門さんという素晴らしい悪役のおかげで、とにかく死ぬほど笑えるお話になっています。
毎回の更新、楽しみにしています！