　物語はSNSにおいての会話形式で進んでいく。

　「だいち」と「きらら」はともに14才。そして、彼ら2人とも同級生たちより執拗な虐めを受けていた。

　SNSで会話しながら、彼らは決意する。

　手を取り合い、この世界から”望んでいた場所”へとともに旅立とうと……

　それぞれの隣合う手首と足首を、ネクタイで固く結び合い、彼らは屋上から身を投げた。彼らが互いを固く結び合ったネクタイは、地面への激突時の衝撃によっても外れはしなかった。　

【一話完結の胸糞注意】「だいち」と「きらら」

（公開日：2018年8月4日）

★作者コメント★

　作者自身もなぜ、こんな話を書いてしまったのか……

　でも、書いている手を止めることができませんでした。

　今、ニュースなどで取り上げられているいじめ問題は、本当に氷山の一角だと思います。

　誰かと手を取り合うことも、誰かに助けを求めずこともできずに、たった1人で懸命に、哀しみと痛みに耐え続けている子供たちがいるに違いありません。

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