死に際に喜びを感じる、かくれんぼ。

 主人公の「わたし」は、隠れるのが苦手だ。何故なら、主人公は体が大きかったからだ。だから、かくれんぼをしていても、すぐに見つかってしまう。しかし、時は流れ、主人公の「隠れていたい」という願望が叶う時が来る。死によって。
 死に際に、主人公は願望が叶ったことへの歓喜を覚える。
 しかし主人公が、ずっと隠れていることはできなかった。
 時を越え、見つかってしまったのだ。いや、発見されたのだ。

 これは時を越えた壮大な、かくれんぼの結末。

 あなたは主人公の正体と、その結末に、2度も驚くことになるだろう。

 是非、ご一読ください。