中学三年生の少年が体験した不思議な出来事。

数学の宿題ノートに「――ぼくはころされた」という、見慣れない文字を見つけた半田圭司少年は、文字を書いたお化けの正体を暴くために捜査を開始する。

少々問題を抱えている半田家の内情や、それに悩む圭司。
お化けからの「――ぼくはころされた」というメッセージも相まって、不幸な結末を迎えてしまうのではという不安が当初は付き纏うかもしれませんが、読了後の印象はまた違ったものとなります。

ネタバレとなってしまうので内容についてあまり多くは語れませんが、一つだけ言えることは、この一件を機に、圭司少年は大人へと一歩近づいたということでしょうか。

本編読了後のエピローグは必見です。

その他のおすすめレビュー

湖城マコトさんの他のおすすめレビュー230