長文タイトルが横行する昨今、この短くスタイリッシュなタイトルは1周回って新しいかもしれません。前者のタイトルが全て駄作だなどと言うつもりはありませんが、このラノベ界の原点回帰とも言える簡潔なタイトルには何とも言えぬ懐かしさや安心感を覚えます。
もちろん、この作品の魅力はそれだけではありません。
シンプルで分かりやすい文章は、作者の描く世界や登場人物の感情を、ストレートに、クリアに伝えてくれる。
拙さ故の正直さとでも言うべきでしょうか、飾らない文章は、むしろ九条一徹というごく普通の少年を、より我々の身近に感じさせてくれる。
飾らない登場人物、飾らない言葉、だからこそ、作者の描きたい世界や伝えたい物語が私の心に染み入り、魅了してやまないのでしょう。
チート能力もなければハーレムも築かない、等身大の主人公、九条一徹がどのように成長していくのか。これからも目が離せません。
「断章1 死闘決着! 地獄の女帝《インフェルノ・ヴィーナス》の最期」まで読ませていただきました。
まず、なんといっても設定が面白い!
ひょんなことから異能力者・ビショップとなり、イレイズという異形と戦うことになった主人公の九条。
ヘタレかつ濃ゆい黒歴史を持つ九条は、いきなりバトルに巻き込まれて戸惑うも、そこに現れたのは強いヒロイン・円。
ビショップたちは組織を作り、集団でイレイズに立ち向かう。組織のメンバーは九条たちの学校の先生・芥のほか、クラスメイトの女子・石上や引きこもりの先輩男子・長谷川など、バラエティーに富んでいる。
登場人物は多いのですが、キャラがみんな立っているので戸惑うことはありませんでした。
戦いを通じて主人公・九条が強くなり、円を守りたいと思うようになっていく過程は胸熱!
イレイズの設定がよく練られていて、敵の攻撃がワンパターンにならず、バトルシーンに迫力があります。
芥先生が元ビショップである理由など、細かい世界観もしっかり作り込まれているので、もう安心して没頭できました。
大変勉強になります!
愛すべきキャラは長谷川君ですね。
ロッカーを10メートルおきに置かないと外に出てこられないって、なんとも面倒くさ……繊細w
一気に最新話まで読ませていただきました。
主人公の九条君がWeb小説っぽくなくて共感しやすいのがいいですね。安易な俺TUEEEではないというか。その他のビショップの皆もなかなかキャラが立ってて良いと思います。
あとはやはり映像が浮かんできそうな、いい意味で中2感の溢れる戦闘シーンがこの小説のウリなのかなとは感じました、熱い展開もありで楽しませてもらいました。私は完全に別ジャンルを書いているのでとても新鮮でした。
おそらく設定をしっかり練ってから書かれているかと思いますが、やはり九条君の恋の行方だったり、敵にまつわる謎だったり、まだまだ気になるポイントも未消化なので、ちょいちょい小出しにしてもらえると嬉しいです笑 無理のないペースで更新していってくださいませ。
お互い頑張っていきましょう!