最終章
エピローグ
この皮は、川村さんのところに学制のころから入り浸りだった凰夜のメンバーが作ってくれました。見よう見まねで手伝っていた記憶をたよりに、再現してくれました。パリパリに焼けた薄皮の味をたのしんでください。そして、彼らが川村商店を継いでくれたことに、拍手をねがいます。
ぼくの大好きな、お――お豆ちゃん。
ぼくの大好きな、お――。
ダンダン、言葉がワイセツになってきた。
おおきな薄皮餃子の先端にタコ焼をのせて見せる。
どうです、何かに似ていませんか。
クリ――までいって、さすがに竜夫は言葉をのみこむ。
餃子とタコ焼は相性がいいようです――.
餃子連盟とタコ焼連合の手打ち式の会場、喫茶店「雷」。
司会者は、毎朝新聞の元記者中藤竜夫。
宇都宮ボディガードセンターを起業。いまは、総勢50名を超える会社の社長だ。
みんなが大笑いしている。
文字通り手を打ちつけている。
竜夫はまぶたが熱くなった。涙がこぼれる。
そのまぶたの奥には麗子がいた。
いつまでも、忘れないから、麗子。
完
大麻戦争/宇都宮餃子VS関西タコ焼き 第一章 野田家のキッチンにて 麻屋与志夫 @onime_001
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